第16話

「終わらないMemories」ラウール
1,780
2019/11/04 05:01


ラウールside
















ラウール
ラウール
あなた
もう一回チャンスをください。
ラウール
ラウール
お願い
ラウール
ラウール
俺、あなたと
また一緒に笑い合いたい










































君に送るメッセージ。


長く続いた君との時間。


4年間付き合ってたね。


今はもうどの扉を開けたら届くのかわからない。










君がいなくなった俺は


暗闇に埋め尽くされた場所にいる。


ここにはヒカリすらも滲まない。


今度は俺が泣いていた。















あなた「らうくん!!」


『どうしたの?あなた』


あなた「らうくんは
やっぱりなんでもできるね!」


『出来ない事だってあるよ?』


あなた「なに?」


『あなたを傷つける事』


あなた「らうくんカッコいい!」









この時君はなにを思ってたの?


君の辛い気持ちにもう少し早く気付けば、


今年の冬も肩に温もりを感じながら過ごせたのかな?
















その中、雨の日に1人で歩く君を見つけた。




『あなた、待って!!』(腕掴む)


あなた「ごめん、急いでるから」


あなた「じゃあね」















俯いて、時間よ止まってくれと思う。


でも願いは叶う事なく、雨とともに零れ落ちた。


君に、この日々に、


さよならを告げたいと思うけど、


そんなの出来るわけないんだ。


だって、君以上の人はもういないんだもん。






















この辛い坂を越えたら、


新しい何かを手にして


君も、俺も前に進めますように。


そう願ってる。君も願ってて欲しいな。











『あなた』


あなた「ん?」


『好きだよ』


あなた「私もらうくん好きだよ///」


『俺の方が好きだから」(ぎゅっ)















記憶の片隅に残ってる思い出たち。


俺、決めたよ。


新しい道へ行くから。


心に刻んだ痛みをこれからの力に変えて、


始まりとともに、君にさよならをしよう。


君との終わらないMemories。









































終わることはないから、


終わってくれなんて願わないから、


最後に1つだけ言わせて。
















『大好きだよ』











ありがとう、あなた。


大好きだよ。










end.

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