僕はひとりで白い空間に立っていた
それがだんだんと晴れていき__
それは綿菓子のような白い霧へと変わっていった
綿菓子はだんだんと薄れていき、建物が見えた
その瞬間
ブワッ
強い南風がふいた
それと同時に霧は晴れ、小鳥のさえずりや曲が流れてくる
そして曲のテンポに合わせて
春
夏
秋
冬
_と、季節が一気に変わる
「ぼく?」
ゴンッ…
ズルッ
目を開けると僕はベッドで寝ていた___
が、頭から落ちたようで
視界が上下逆で頭が強烈に痛かった
そう思いながら自分の部屋のドアを開け階段を降る
このどるれく学園は共学の私立だ
割と自由な校風だが、偏差値的にも家庭環境の面でもレベルは高い
それにその弟さんまで!
会長達の周りで女子がキャーキャーと騒いでいる
僕はゆにちゃを追いかけてこの学園に入った
「美空」なだけに勉強はできる方だったりする
声のする方へ振り返ると、ゆにちゃの攻略キャラのトウメイが目の前にいた
(…正直めっちゃ怒ってて怖い)

















編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!