前の話
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「大好き」「愛してる」なんて表は嬉しくても度が過ぎたら重い。
私、甘ノ月 莉恋は漫画のような恋に憧れていた。
漫画に小説…、好きなシリーズはとことん集めて夢見る。そんな毎日。
そんな私は高校では絶対そんな恋をしたい。そう思っていた。
私、莉恋は高校行きのバスに乗る。
中学とは違い私服。緊張だ。
私の通う高校、黒野学園。
5分バスをまって黒野学園行きのバスに乗り込む。
しばらくして以外とバスの中は混むなと考えていると頭がクラクラして、今にも倒れそうになってしまった。
-貧血だ。
やってしまった、そう考えているとあと2つのバス停で降りる事にきずく。
1つ、と降りる所に近づいていく。
やっとの事で停留所にバスが泊まって私は降りようとするが人混みが凄く出口へ行くことが出来ない。
私はグイグイと押されながらも前に進むが行けそうにない、そんな時だ。
目の前に私服の、男の子。
それが流夏との出会いだった
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。