そこには
殴られている
海人が…
私は怖くて
足を叩いても
動けない自分が悔しくて
しかもまだ
海人は殴られている
その時お母さんと
目が合った
海人side
俺はあなたの方を見た
あなたは
泣きそうになっていて
暴力がいちばん怖くて
あなたはこんなことを受けたことがあるから
俺の気持ちがわかるんだ
そしてまた
海人は殴られる
私は動けない自分が悔しくて
悔しくて
何としても海人を助けたくて
父親のみぞおちを
蹴った
その隙に
もう殴られきった海人のことを
助けに行って
肩で支えて
私の部屋まで連れていった
海人side
俺立つことだけで精一杯だった
そしてあなたに支えられて
あなたの部屋に連れて行ってくれてる時
かすかに聞こえたんだ
言いたいこと?
伝えたいこと?
何?
最後みたいじゃん…。
何する気?
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。