次の日
2泊3日の旅行が、終わろうとしていた。
そんなことは一切知らないあなたは、
忘れ物なんかする訳もなく、
すみれさんの部屋へと向かっていた。
コンコン
その頃海人は…
と、1人疑問を抱いていた。
そして数分して戻ると、
海人以外の5人が待っていた。
じゃあ海人には、
私が部屋に戻ったんじゃないのバレたかな…
と思ったが、
別に隠すようなことでもないから、
さほど気にはしなかった。
数分後、海人も戻ってきて、
チェックアウトをし、車に乗りこむ。
そしてそのまま、家へ帰る。
1番最初に私達の家に着き、
下ろしてもらう。
そして、5人は帰っていった。
私達は家に入り、一息つく。
今はまだ11時前…
お昼を食べるには、少し早い。
元々自分の家じゃないから、
自分のベットがある訳もなく、
シングルベットで2人で寝る。
断る理由も無く、そのままOKした。
お互い背を向けているし、
別に嫌では無かった。
そのゆっくりとした寝息の後、
廉もすぐに眠りについた。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!