そう言って、廉は足早に戻って行った。
廉side
この建物出た瞬間、すぐに目に入った。
圧倒的にスタイル良いし、
めっちゃ美人で、可愛い。
俺の方が、先に落とされそうやな…
と思う今日この頃。
そんな中、ズバッと切られたがw
好きも嫌いも無い…
まぁ、出会ってまだ3日。
1ヶ月以内に、あなたを落とせるのか、
少し心配になったのは、
気のせいということにしておく。
2時間後
あなたside
帰ってきて、軽く荷物の整理をして、
朝ご飯の食器を片付けて、
昼ご飯を食べて、掃除をした。
が、それでもまだ2時間しか経っていない。
テレビを付けても、
何かつまんない番組ばっかりだし、
単純に暇を持て余していた。
そういえば、仲良かった後輩ちゃんが、
噂してたっけな…
イケメンだ、って。
でも、昔から人の話に乗っかっていくのが
苦手な私は、そのままスルーした。
何しろ、同じ会社だとはいえ、
会ったことが無い以上、顔も知らなかったから、
何を話せばいいのかも分かんなかったし。
でも、高校時代の友達とか、
先輩から言われたのは、
そこが母性本能くすぐられて、ほっとけない…
とからしい。
が、私にはよく分からなかった。
私はそうして、家を出た。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。