第42話

42話 禁句
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2020/06/02 05:28



翌日




朝9時




橘  すみれ
橘 すみれ
じゃあ時間だね
鬼灯  You  (ほおずき)
鬼灯 You (ほおずき)
うん。楽しかった
橘  すみれ
橘 すみれ
私も
橘  すみれ
橘 すみれ
これさ、持っててくれない?
鬼灯  You  (ほおずき)
鬼灯 You (ほおずき)
……花?
橘  すみれ
橘 すみれ
そう。ジニアって花と、ライラック
鬼灯  You  (ほおずき)
鬼灯 You (ほおずき)
貰っていいの?
橘  すみれ
橘 すみれ
うん。持ってて
鬼灯  You  (ほおずき)
鬼灯 You (ほおずき)
分かった
橘  すみれ
橘 すみれ
じゃあね
鬼灯  You  (ほおずき)
鬼灯 You (ほおずき)
うん。バイバイ




そして私は、新幹線で東京へと戻った。






その途中、この花が何なのかを考えた。





ジニアとライラック。




それが1輪ずつ。



鬼灯  You  (ほおずき)
鬼灯 You (ほおずき)
まぁ、いっか



深くは考えずに、私は眠りについた。















































そして次に目覚めた時、

私は東京へと戻ってきていた。








荷物を持って、新幹線から降りる。









鬼灯  You  (ほおずき)
鬼灯 You (ほおずき)
フゥ…



降りてから、一息つく。






あぁ、やっと廉に会える。




そう思ったら、少し嬉しかった。






























そして、最寄りの駅まで行き、

駅から出た。







その時だった。






ねぇねぇ、お姉ちゃん?
鬼灯  You  (ほおずき)
鬼灯 You (ほおずき)
はい?
俺とちょっと遊ばない?



ナンパだ…



鬼灯  You  (ほおずき)
鬼灯 You (ほおずき)
すみません、私今行く所があって…



私は、廉と会えると思い、

浮き足立っていたのもあり、

すぐに反抗してしまった。






あぁ?生意気だなァ
鬼灯  You  (ほおずき)
鬼灯 You (ほおずき)
………
鬼灯  You  (ほおずき)
鬼灯 You (ほおずき)
私、既婚者です
何嘘ついてんだよ
指輪してねぇじゃん
もしかして、そういう妄想?‪w
鬼灯  You  (ほおずき)
鬼灯 You (ほおずき)
違います



確かに、あんな結婚の仕方だっから、

指輪とか、そんなの無いけど、

結婚してることは確かだ。





でもよォ、その荷物、
家出でもするの?‪w
鬼灯  You  (ほおずき)
鬼灯 You (ほおずき)
旅行です
鬼灯  You  (ほおずき)
鬼灯 You (ほおずき)
そして今はその帰り
鬼灯  You  (ほおずき)
鬼灯 You (ほおずき)
だから私は急いでるんです
うぜぇな〜
俺、アンタみたいな女、すげぇ嫌い
でもまぁ、顔は好き
鬼灯  You  (ほおずき)
鬼灯 You (ほおずき)
…………



あ〜あ、結局顔か…


まぁナンパなんて、

顔で選んでるようなもんだけど。




でも、こうなって思うのは、

私にとって“顔”は、嫌いなパーツで、

いわゆる禁句。




鬼灯  You  (ほおずき)
鬼灯 You (ほおずき)
顔だけで選んで、
あなたは虚しくならないんですか?
鬼灯  You  (ほおずき)
鬼灯 You (ほおずき)
否定してる女をナンパして、
何が楽しいんでしょうか?
鬼灯  You  (ほおずき)
鬼灯 You (ほおずき)
顔だけで選んで、性格クズっていう人は沢山いますからね



まぁ、私が言えることでは無いが…




鬼灯  You  (ほおずき)
鬼灯 You (ほおずき)
ちなみに、クズの例はあなたのような、否定してる女を付け回してる人ですよ
ッ………
てめぇ…
何なんだよ!!
鬼灯  You  (ほおずき)
鬼灯 You (ほおずき)
あっ…



気づいた時には、もう遅かった。




反抗してしまった…




向こうの反感を買ってしまった…









ドンッ…







私は道路に押されていた。






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