第41話

41話 その感情
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2020/06/02 00:45
永瀬  廉
永瀬 廉
ただいま〜……



帰ってきてから最初に見るのは、

リビングのドア。




いつもなら明るいはずのリビングが、

今日は静まり返っていた。



そして、

“おかえり”

その声も聞こえない。








いつの間にか、家に帰ってくると、

あなたが居る。



それが当たり前になっていた。






急に旅行に行って、

ある意味、俺の前から急に消えた。






それが、こんなにも寂しいなんて、

思いもしなかった。










これが好きということなら、

俺はもうとっくの前から、

あなたに落とされていたのかもしれない。









永瀬  廉
永瀬 廉
寂し…




たった1日。



明日の昼には、戻ってくる。



明日、帰ってきた時には、

いつものように、

料理を作って待っててくれる。















俺は寝る準備をして、

久しぶりの1人のベットに寝転んだ。







永瀬  廉
永瀬 廉
あなた…待ってる…



ボソッと、小さく呟いた。























































一方のあなたは…



鬼灯  You  (ほおずき)
鬼灯 You (ほおずき)
…………



また、寝付けずにいた。




横のベットからは、

スーハー…と寝息が聞こえるが、

私は、廉を思い出していた。











いつもなら、シングルのベットで、

2人で寝ているから、狭いぐらいだけど、

“すぐ隣に廉が居る”

そんな安心がある。




いや、確かに今だって、

隣にすみれは居る。




でも、廉とは何か違って…












廉が隣に居ると、

私はどこか安心しきっていた。










普段なら隣に居る廉から、

少し甘くて、でも男くさくて……

そんな、いい匂いがする。











普段……








私は、廉を必要としていた。










彼を必要としていて、彼と居たい。










これが、友達としての感情じゃなく、

恋愛感情?









だとしたら私は、

相当廉のことが好きなのかもしれない。








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