第3話

ぐうかわJKさんが好きみたいです
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2020/05/28 15:29
今日はマンちゃんとスイパラ!!!
os
あ、待たせた?
あなた

全然待ってないよ〜〜今来たところ!

なんて彼女みたいな台詞を言ってみる。
マンちゃんは私の一個上の先輩で
私が密かに片思いしている相手だ
os
あなたちゃんは妹みたいでかわいいめう〜
なんて、平然に抱きついてくるが私としては少し心苦しい。妹のように可愛がってくれるマンちゃん。私は恋人になりたいのにね…あはは…叶わないこと…か
あなた

ん!マンちゃん!早く行こ!

と、行こうとするとマンちゃんに手を握られる
os
んー、あなたちゃん、方向音痴やから手繋いでこ
手を握られてる温かさに私は少し顔が熱くなる。気を取り直し、私は好きを抑えてマンちゃんの妹のように笑顔で返事をする
あなた

もう!!そんなに私方向音痴じゃないからね!?

なんて言うとマンちゃんは笑う
なのに少し悲しそうだった

目的地につき私たちはスイーツを食べ
お店を出た。
os
まだこの後時間あるめう?
あなた

うん!大丈夫だよ〜

とマンちゃんに連れられたのは幼い頃に2人でよく遊んだ古びた公園

マンちゃんはベンチに座り真剣な顔でこちらを見る
os
ねえ、あなたちゃんは俺の事きらい?
あなた

え、嫌いじゃないよ…??

と、にこっと笑うと、どこか悲しそうにまた笑う
あなた

なん…でそんな悲しそうな顔するの…?

マンちゃんは目を見開き、そっと目をつぶる
os
あなたちゃん。いつも俺に嘘の笑顔で笑うやん
あなた

それ…は

そんなこと言えない
『好きだから』なんて簡単に言えそうにもなかった
私は汗が流れる
os
教えてくれへんの…
あなた

ちがっ…

と私はマンちゃんの手を掴むと振りほどかれる
os
俺の気持ち知らんもんなあなたちゃんは
あなた

え…

と泣き出しそうな顔で私に向かって言う
os
俺ずっとずーと好きなんやで、あなたちゃんの事
あなた

は…ぇ

私もぽろぽろと涙が零れてくる
os
なんでそんな嘘の笑顔で笑ってくるん…!
あなた

そん…、そんなん!私だって一緒だもん…!

os
一緒って…?
あなた

いっつもいつも私の事妹みたいに可愛いって私はマンちゃんの事が好きなのに…!!恋愛対象として見てくれないじゃん………

と私は思ってたことを次々にぶちまける
あなた

好きってばれたら迷惑かけちゃうから…!妹みたいに振舞ってたんじゃん………こんなんずるいよ…

と、涙が止まらない。マンちゃんは私にそっと優しく抱きついてくれた
os
ごめ…ごめんな。あなたちゃん
マンちゃんもちゃんと私の気持ちに全て返してくれた
os
俺素直にかわいい言えんかって…その妹みたいにとか…ちゃんと恋愛対象として見てるで?ちゃんとあなたちゃんって言う女性が大好きやで
とにこっと微笑む。本当に本当に嬉しそうな顔で笑う君に私も笑い返した

__私はどうやら、ぐうかわJKさんが好きみたいです

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