第55話

53.妖界の様子
2,862
2021/04/20 21:37
しばらく暗い道を歩いていると
急に商店街のような場所に辿り着いた
辰哉
辰哉
ここが俺らの故郷だ
大介
大介
絶対辰哉の手離すなよ
天月(なまえ)
天月あなた
うん…
翔太
翔太
俺後ろ歩くから
大介さんが前
辰哉さんと私が真ん中
翔太さんが後ろで
守ってくれる形で
歩いていた
妖怪
なんだ、あいつら
妖怪
人間連れてるぞ
妖怪
うまそうな匂い…
どんどん不安が
押し寄せてくるが
繋いでいる手を少し強く
握りしめてくれ
少し緊張が解れた
大介
大介
さぁ、主様のところへ
ご挨拶に行くか
翔太
翔太
そうだな
天月(なまえ)
天月あなた
主様?
辰哉
辰哉
妖界を束ねる偉い方だよ
天月(なまえ)
天月あなた
そう…なんだ…
妖界の主って
怖そう…

そんなことを思いながら
またしばらく歩いた

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