第45話

43.妖怪の好きな味
3,009
2021/03/27 23:57
大介
大介
お前やお前の母親みたいに
妖怪の視える女は
妖怪の餌食になりやすい
だから、俺や翔太、辰哉みたいな
高等妖怪の何かを身につけて
自分を守るんだ
天月(なまえ)
天月あなた
だから…私…
ネックレスしてたの?
大介
大介
そういうことだ
あのネックレスは俺の家系の
もので記憶操作、削除をするのと
身を守るもので使われる
天月(なまえ)
天月あなた
そうなんだ…
大介
大介
でも、好きな人にあげたり
するやつもいるから
そういう誤解されたかもしれんが
天月(なまえ)
天月あなた
あ…
あいつのものなんだなって
翔太さんに言われたのは
そういうことか…
大介
大介
で、まぁお前の母親は
俺たち高等妖怪のものを
身につけずに妖界に
踏み込んじまったんだよ
あそこは人間のテリトリーじゃ
ねぇから視えるやつは
どんどん喰われちまう
それで守ろうとしたんだが
その時は俺もまだ半人前で
ほとんど何も出来やしなかった…
天月(なまえ)
天月あなた
そういうこと…
だったんだね
大介
大介
あぁ、だからその後に
お前の父親に報告しに来たんだ
そしたら…娘が妖怪と
仲良くしてるからどうにかしてくれって
言われて記憶を操作したんだよ
父
おい、大介
大介
大介
はいはい
天月(なまえ)
天月あなた
そう…なんだ…
全てが繋がった

私が記憶を消された理由も
母親がいない理由も

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