「うっ…」
ベッドに入り、10分ほどたった時急に腹痛が襲ってきた…
「いたッい…うぅッ」
溢れる涙は止まらず、私はただ風磨くんをおこさないように唸るばかりだった…
「ふぅまくん…」
『無理すんな/』
彼はそっと私を抱き締めてくれた…
「え?!ごめん起こしちゃった…」
風磨くんに迷惑をかけたと思うとさらに涙が溢れてきた…
『ちげーから、、』
「え?」
『どした?』
「…なんか、お腹いたくッて」
『……さっきから思ってたんだけど、なんかあった?』
気づいてたんだ…気使わせてたのかな…
「最近何にも上手くいかなくて、、、それで…それで…私なんか…」
うまく伝えようとしても伝わんなくて、涙が溢れるだけで…
『つらかったな…ごめん気づいてやれなくて』
「ううん、ごめんッ風磨くんにッ、迷惑ッかけて…」
『あなたはさっきから迷惑かけたって言うけど、俺迷惑そうに見える?』
「…」
『あなたのこと好きだから///あなたが苦しんでんの気づけない方が嫌』
『だからさ、こんな俺でたよりねぇかもしんねぇけど、いってほしい』
「うんグスン」
やっぱり、風磨くんは…
「ふ、風磨くん、、、、、、、」
『ん?』
「風磨くんのこと大好きだから…」
『///////んで、腹大丈夫なのかよ?』
「さっきよりかは…」
『よかった』
照れてるのが丸見えな彼。
でも優しい彼。そんなとこが大好きで、そんな彼と一緒にいたくて…
彼の隣にいることを幸せに感じられた時間だった。
(end)
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。