軍拠点の門を潜り抜ければそこは、人々が賑わう大きな街。
そこに2人の青年がゆったりと歩いている。
ショッピとチーノ。ワイルダー帝国軍の新人幹部の2人。
人気の居ない酒場。
とある人物を探してキョロキョロと周りを見ている。
酒場は昼間というもののたくさんの客で賑わっている。流石に軍兵は居ない。
もし兵士が居たらこの2人は容赦なく書記長様に連絡を入れるだろう。
ふと、ショッピが何かを発見。
店の奥をじっと見れば紙を広げて見ている人物を発見する。
足音を殺して静かに近づいていく。
と真面目に言っているようだが半笑いである。
白髪の男はそう笑いかける。
他愛もない話。彼らの関係はいかに?
ショッピの言葉にうんうんと頷くチーノ。
海賊・ロイバァは笑う。
仲睦まじく話をする3人。
誰も海賊と軍人とは思わないその距離感。
ロイバァの言葉に驚くチーノとショッピ。
その時、無線がオンになりロボロの声が聞こえた。
慌ただしい声でロボロはそう言い無線をきった。
2人はそう言い足速に帰っていった。
楽しそうに笑うロイバァ。
酒場の賑わいに紛れそっと店を出る。
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軍拠点、会議室
チーノとショッピが着いた時にはすでに幹部たちは集まっており、遅刻常習犯の2人も席についていた。
重く発せられたその言葉とは裏腹にグルッペンはにこやかである。
その隣でトントンはため息を一つこぼしていた
珍しくお怒りなオスマン
話に聞くと軍の陰口のようなものを聞いていたようでそれに怒りを沸かせているらしい。
その言葉とともに作戦会議が始まった。
窓の外を見ていたゾム。
気のせいだ、と思い会議に集中する。
しかし、それは気のせいではなく。
影は、じっと会議を眺めて笑っていた
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。