朝の騒動は何とか収まり朝食の時間がやってきた。朝の担当はショッピだったよう。
何も知らないグルッペンたちは頭にハテナマークを浮かべ彼らを見ていた。
何故か兄さんとひとらんらんはクスクスと笑っている。
いつのまにか“キャプテン”呼びになったのか?
不思議に思うオスマンはじっとロイバァを観察した。
鬱先生の言葉に首を傾げるコネシマ。ロイバァの言っていることは本当らしい。
拗ねているロイバァは子供のようで思わずクスリと笑ってしまうトントン。
年上である彼がそんな顔をするんだな、と思って。
大口を上げてパンを食べるロイバァ。
何故かその様子を見て引いているショッピとチーノ。
全ての出来事を言い当てるロイバァ。何故、そこまでわかるのか。
グルッペンは不思議に思った。
グルッペンの言葉に一度黙り込む。
グルッペンの言葉にトントンが呆れ始める。ショッピとチーノは懐かしさを覚えた。
昔のロイバァもこんな感じだったから
高らかに演説をするグルッペン。最初の頃と言っていたことが真逆で。この短時間でロイバァを認めたような言い方。
その表情はかつて強国の総統だったあの人に似ており、みんなが懐かしさを感じていた。
リッターと言う人物が誰かわからなかったがトントンがひらひらと手を振っていたのですぐに理解した。
ロイバァの言葉に驚愕するゾム。今までこの海賊には一度だって勝てたことない。それに、罵られて来たと言うのに……
さらっと言ったのけるロイバァに思わず照れてしまうシャオロン
その言葉にチーノとショッピがクスリと笑う。
コネシマはキッとロイバァを睨む。ロイバァもニヤニヤと笑っていた。
コネシマは2人を怒鳴りに向かっていたが、大きな声なので煩い。
チーノとショッピはロイバァに向けてドヤ顔を見せる。
まるで、子供のように…
チーノとショッピはロイバァの肩を組みながら絡みに行く。
驚きの事実に船内のざわつきはさらに大きくなって行った。
最年長だと思っていた船長が、実は最年少だとは……
とチーノ、ショッピ以外おもったのであった。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。