家の周辺を気分転換に散歩をしてみれば、太陽が心地いいくらいの暖かさ。
その中、俺の心の中はくもり模様。
ある人が頭に浮かぶ度、俺は胸が締め付けられるように恋してしまう。
頭に浮かぶだけで好きだと思うのは異常な程に重症だ。
「はぁ…マジなんなんだよ…」
思い出したくなくても思い出してしまう。
全ては貴方のせいだ。
貴方の放った " 買い物付き合って? " って言葉は普通じゃなかった。
俺をここまで好きにさせるなんてな。
じゃあね。あの別れがとても惜しく感じた。
別れの言葉なんて俺には言って欲しくなかった。
あの白いシーツの海に落ちていく貴方が脳裏に焼き付いてる。
会いたいよ__
その想いが通じた?
俺の目の前に天使のように可愛い貴方が居た。
「あ、風磨くん?」
なんて首傾げちゃって。
運いいのか悪いのか分からないね。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!