第3話

❥ 3
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2018/07/03 09:57

「風磨くん、久しぶり」


そう言って微笑む貴方は本当に可愛い。

でも、そんな貴方はすぐに俺とは別の何処かへ言ってしまいそうで。
こんな風に会えたなら離したくないじゃん?


「…なぁ、あなた。俺の家近くだから寄っていかない?」



気付いたら、そう誘っていた。


「え、そうなんだ ~ ?うん、お邪魔したい」


断る素振りも見せず難無く承諾してくれた。
これ、結構嬉しい。


「ん。じゃあ行こっか」


人を家に誘って承諾してくれただけでこんなに嬉しいなんて初めてだ。
俺、相当…あなたのこと好きなんだな。




今日は別れの言葉なんて聞かないかな。

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