第5話

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2018/07/08 02:58


「なぁ、あなた」


そう言って俺はあなたの華奢な背中を抱き締めた。

首元に顔を近づければ、ほんのり香る薔薇の香水の匂いがよりその気にさせる。


「…風磨くん」


貴方の鼓動を少しでも感じていたい。

そんなことを考えてたら気付けばあなたをベッドへ押し倒していた。

君の顔は香水に似合うくらい赤く染まっている。



「今日は別れの言葉なんて言わせないから」



俺の自然と出た言葉にあなたは小さくコクンと頷く。

俺は遂に我慢出来なくて唇を重ねた。


少し熱を持った貴方の唇。

ほんのり色付いた唇はキスをするだけでも甘く貴方に浸れるような気持ち良さで。


離れればニコと微笑む君。

なんとも言えない可愛さで俺の脳内が壊れる。


服の中に手を這わせれば恥ずかしそうに俺の手の行方を目で追っている。


慣れてるくせに…

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