前の話
一覧へ
次の話

第1話

過去の思い出
1,223
2018/03/10 14:32
猫(増田貴久)
くぅーん……
元の飼い主
くそぉ!今は腹が立ってんだ!あっち行ってろ!
ゴミが飛んでくる…
猫(増田貴久)
にゃー…(痛てっ…)
ゴミをまじまじ見ると…どうやらタ…バ…コと言うもののゴミらしい…
俺はそれでも絡みたいからと飼い主の足を軽く引っ掻く…
元の飼い主
…うぜぇな…やめろと言ってるんだ!…
俺の体めがけて…拳が飛んでくる
猫(増田貴久)
ふにゃあ!(ウッ…)
いつもよりも痛い…
てか毎日のように暴力を振るわれるから…この痛みはずっと続いてるんだけどね…
元の飼い主
今度…俺に近づいたら…捨ててやる…(ボソッ)
小さい声でわからなかった…
俺はなんて言ってるのかがわからなかった…
だから……
猫(増田貴久)
ふにゃあ〜(絡んでよ〜)
お手玉を飼い主の方へ飛ばしてみる
元の飼い主
チッ…もう我慢ならねぇ…
飼い主は…俺の首を掴んでダンボールに入れる
そして外に連れて行かれて…電柱の端に……
猫(増田貴久)
にゃぁ?にゃぁにゃぁ?(待って?置いてかないで?)
俺はひたすら鳴いた…でも声は届かなかった…
なんでまた戻りたいと買って思うかって?
それは飼い主が好きだったから…
猫(増田貴久)
にゃにゃ…にゃ……(待って…よ……)
俺は…鳴いてる内に自然と眠ってしまった…
どうやら飼い…元飼い主さんの暴力を受けてた小さい体が限界らしい……
意識がなくても…分かるみたい……
冷たい物が…雨が降ってきたみたい……
俺は…自然とあんな飼い主さんと離れたい…などと思ってたのかな?
…でも思ってしまうことは……「俺の飼い主さん…俺は捨てられても…あなたが幸せになれる日を願ってるよ…」と

プリ小説オーディオドラマ