ー300年前ー
私の、今の名前は偽名。
本名は、思い出したくも無い
毎日毎日、何も無い白い部屋で繰り返す勉強
その部屋に溶け込む私
私は、失敗作だった。
ミラー家は、皆青髪に紫の目。
そして、鏡に関する、写すなどのユニーク魔法だ。
だけど。
私は白い髪に白い目……
俗に言う「アルビノ」だった。
そして、ユニーク魔法は、
「The・clock・stop」
時間をあやつる魔法。
だが、教育や身の回りは異常なほど縛られてる。
そのくせ跡継ぎにはなれない。
だって見た目が異常なのに加え、次女だから。
お姉様やお兄様からは、召使いの様な扱い。
いくら、何が出来ても、三女。
上の二人を越してはいけない
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小学校からは、通わせて貰えた
でも……
勿論、容姿のせいで寄ってくる人はいない。
そして、コミュニケーション能力も無に等しい
空気の様な存在……
話しかけても、返事が返ってくることはなかった
それは、家族も例外ではなくて。
ある日、養子に出される事になった
どこかで、期待していた。
でも、無駄だったね
私はその日の夜、時間を移動した。
未来へ……
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。