第6話

Taiga : 「ツンデレⅠ」🎂
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2020/03/28 09:21
あなたside
今日は、
私の昔からの幼なじみ。
だけど年上でSっけのある大我さんの誕生日!
『これでいいかな〜?』
大我さんのへやを片付けて
ケーキを買って、飾り付けて


あ、ちなみに前々から合鍵はもらってたんだよね笑
『料理何がいいかなぁ...』
なんて。こんなことをしているけど

私は彼の恋人でもなんでもないんだ...
私は好きで好きでたまらないけど。
その気持ちこじらせて何にもできないまま。


『あ、何時に帰ってくるか聞いとかないと』
大我さん自分の誕生日ってこと
忘れてるだろうなぁ、きっと笑笑
もし知ってるなら多分彼女さんがいる。


それなら潔く帰らないとだけど...
ブブッ


真っ黒な携帯に1つ明るい通知が入る。
大我
大我
0:00過ぎちゃうかも。
遅くなるから寝ときな。
あぁ...忘れてるな。



そうおもったのと彼女が居ないことに安心。
『...料理ラップしとこかな』
ラップをかけて

大我さんが帰ってきた時のために

リビングにいることにした。



この家ひとりで寂しくないのかな...



リビングの机に伏せながら


今までの思い出を振り返っていた─────。

















『大我さん!』
あれは、高校生の大我さん最後の体育祭の日。
「あ?は、なんでこんなとこいんの?」
そんなふうに怒られちゃったり...
『その、...写真撮りたいです!』
「あーもう、はやくかして」
夏の暑さが残る中

カメラの音が響いた。


ぶっきらぼうだけどカメラを撮る手は
優しかった。















「お前俺の後ろくんなよ」
『...え、』
そんなふうに言われたこともあった。
今となれば思春期に
あんな行動ダメだっただろうな...
「どっかいけ」
『...はーい』
2つしか変わらないのに

大我さんは周りの女友達と同じように
扱ってくれたことなんてなかった。
突き放されるのも慣れてた。


デレてくれることなんてなくて
一時期好きになるのを辞めてしまおうかな

なんて思ったこともあるくらい...
でも嫌いになれなかった。



『大我さん?』
「あなた...ゴホッ、風邪うつる」
『風邪なんですね?、お粥作るから
まっててください!』
大我さんが風邪をひいたことがあった。


お粥作りに行こうとたった時
「やっぱいい、ここにいて」
なんてベットのなかに引きずり込まれた。

そのときはほんとうに
心臓が破裂すると思った..。
でも、
『好きです...。』
彼に聞こえないようそんなことを呟いていた。
私の淡い片思いの思い出だった。




続く

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