大我side
俺には昔からの年下幼なじみがいる。
可愛くて...でも
俺が素直になれない相手だった。
「おもったより早く終わってよかった...」
家路をいそいでかえる。
今日は....あいつ。あなたが家にいるから。
家に着いたらすぐ扉を開けてへやにはいった。
一人暮らしには広すぎる部屋に
机に伏せて無防備に寝るきみの寝顔があった。
「あなた...」
机にはたくさんの料理。
それに、飾り付け。
そっか、俺今日誕生日だ。
『んん、、、大我さん、好きです...。』
急に寝言でそんなことを言った。
昔もおれが風邪をひいた時に
好きですって聞こえたことがある。
当の本人は分かってないみたいだけど...
俺はそうとうあなたのことが好きだ。
起きていないのを利用して
額にキスを落とした。
あなたside
額に何かが当たった感覚がして目を開けた。
そこには大我さんのドアップがあった。
「へ!?お前起きてたの!?」
なんて慌てる大我さん
『え、あ、いまさっき起きまし、た。』
「そう、そっか、、よかった。」
『??』
って!!そうだ!
『大我さんお誕生日おめでとうございます!』
そう言って私はお酒を飲んで酔っ払っていたのか
いきおいで唇にキスをしてしまった。
「...!っ、なに、きゅうに」
『えへへ、ごめんなさい笑』
「...なぁ、好きだわ。ほんと。」
『っ、、大我、、さん...』
その次驚くかと思ったら
それよりも深いキスをされた。
「そゆことでいいよな?」
私は頷いて抱きしめた。
「ごめん、、好きすぎてどうしたらいいかわかんない」
そんなことを言う大我さんは
珍しく顔が真っ赤で、照れていて。可愛くて。
『私もです..』
「...好きだよ、あなた」
『...私はずっと前から好きでした。』
いつからなんて関係ないよね...。
だけど、しってほしくて。
大好きな人に。
誕生日。私のほうがプレゼントあげちゃってる...
「じゃあ、ご飯の前に。
あなた貰うから。プレゼントどうせないでしょ?」
『...はい』
むしろそんなので済むならなんどでも。
ずっと、憧れてた。
やっと、近づけた。
また明日起きたらちゃんとお祝いしよう。
最後に...
“大我”はっぴーばーすでー────。
Fin
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。