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第1話

Juri : 「ずっと好きでいて欲しい」
2,358
2020/03/28 09:16
あなたside


あっという間に今日から12月1日だ。
12月って魔法が本当に起きそうな季節。

寒い街中でマフラーに顔を埋めながら
キミのことを考えてる。
「あなたちゃんお待たせっ!」
そう言って走りながら
12月には寒すぎる格好をした君が来た──。
『遅いよ笑じゅり。』
「それはまじでごめん!!」
『それに、寒くないの??』
一見チャラい彼もなかは誠実で。
どこか抜けている。

そんなところが可愛いなんて思えて仕方ない笑
「...地味にさみぃ笑」
『だろうね笑、はい、マフラー』
寒がりながらも
遅刻しかけて急いで来たんだなぁ。笑

私のマフラーを彼の首にかけると
「これじゃ、あなたちゃんが寒くなるでしょ?」
そういってまたかけ返してきた。
いや、あなたの方が寒そうですよ。ってね、
そんでもって
「どこ行こっか??」
なんて手を繋ぎながら言ってくるもんだから...
『樹のこと好きだなぁ』
なんて言えちゃう。
「あなたちゃんって
...そういうとこサラッと言えちゃうよね」
照れ隠しなのかなんなのか知らないけど
急に抱きしめてきた。

(街中)ですよ〜じゅりさーん。
『じゅりー、まちなかだよここは笑』
「あっ!ごめん!つい、可愛くて...」
分かってます。
そんなどストレートなあなたも好きなんです。






少し街を歩いていくと
キラキラしてて華やかな雰囲気が
ただよっている。


そうか、、クリスマスも近いな。
『クリスマスかぁ...』
「もうすぐ3年ってとこか??」
『ふふっ笑、そうだね。
もう3年なのにちゃん付けだよね。笑』
「だって...なんか、
他の子より大事にしたいじゃん?」
『へっ、、、あっ、え、うん』
急にそんなこと言ってくるもんだから 

これだから辞められない。

止められない。好きが。
「照れた??笑」
なんてからかってくる。
仕返しに耳元で好きっていえば
「うわ、それやばい...」
だなんて樹も頬を染めちゃう。
『また旅行行きたいね。京都とか』
「あなたちゃんとならどこでも楽しいよ。」
『今日紳士感つよい。笑』








クリスマス前のただ
普通のカップルの会話だけど。


この彼はひと味違う。







「久しぶりに会えた今日はかっこよくいたいし、
ずっと好きでいて欲しいから──。」
こんな俺もいいでしょ??なんて。




あーあ、やっぱり12月の魔法は凄い。

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