第16話

十五食目
35
2022/04/30 12:54
代田 ヒロ
代田 ヒロ
ちわっす!なんか今度パーティとかしませんか!みんなで!
という文が、朝三時に送られてきていた。

気付いたのは朝起きて七時で、急いで連絡を返した。

その連絡は隣人含め三人のグループチャットで、

奏生も後から加わった。
百井 晴果
百井 晴果
いいね、何パーティする?
三鳥 奏生
三鳥 奏生
たこ焼とか…?
百井 晴果
百井 晴果
良いですね!
代田 ヒロ
代田 ヒロ
たこ焼器持ってる人~!

一回既読が付いてから静まった。

まぁそうだろう、一人暮らしでたこ焼器を持ってる方が珍しいのかもしれない。
代田 ヒロ
代田 ヒロ
ですよね!
百井 晴果
百井 晴果
ごめんね、友達も聞いたけどタコ苦手で持ってないって。
ここでいう友達は未桜のことで、未桜は見た目がキモいと言うことでタコが嫌いだった。
三鳥 奏生
三鳥 奏生
僕も周りに持ってる人は居なさそうです。
代田 ヒロ
代田 ヒロ
あ!俺の行き付けのバーの人が持ってるっす!借りときますね!
百井 晴果
百井 晴果
(バーの知り合い…?)
三鳥 奏生
三鳥 奏生
(怖い、怖すぎる。どのバーだ。)
代田 ヒロ
代田 ヒロ
あー…やるなら連れてってほしいって。よく二人の話もするんすけど会いたがってて…
代田 ヒロ
代田 ヒロ
変な人だけど、人としては大丈夫なんで!
三鳥 奏生
三鳥 奏生
(大丈夫か今不安要素しかなかったぞ)
百井 晴果
百井 晴果
(変な人は人として大丈夫なのだろうか…)
百井 晴果
百井 晴果
私はいいよ、ヒロくんが大丈夫だって言うなら信じる
三鳥 奏生
三鳥 奏生
僕も大丈夫
代田 ヒロ
代田 ヒロ
ありがとうございます~~!!
美味い酒持ってくるように言うんで!
百井 晴果
百井 晴果
いいよ、ありがとう
三鳥 奏生
三鳥 奏生
具材は百井さんに任せっきりも申し訳ないですし、用意しますよ
代田 ヒロ
代田 ヒロ
じゃあお兄さん市販の生地調達してくださいね!2、3袋くらい!
三鳥 奏生
三鳥 奏生
分かった
代田 ヒロ
代田 ヒロ
俺タコたくさんとなんか面白いの持ってきますね!!
三鳥 奏生
三鳥 奏生
(不安と不穏のオンパレード)
百井 晴果
百井 晴果
(面白いの…楽しみだな。一応こっちでも何か用意しよう。)
代田 ヒロ
代田 ヒロ
今週の土曜って空いてますか!?
三鳥 奏生
三鳥 奏生
僕は大丈夫、土日なら。
百井 晴果
百井 晴果
私も丁度休み。じゃあその日の五時にどこの家にしようか
代田 ヒロ
代田 ヒロ
朝!?
三鳥 奏生
三鳥 奏生
夜だろ
百井 晴果
百井 晴果
ごめんなさい、夜です…
代田 ヒロ
代田 ヒロ
いえ!家は俺んちでいいですよ!
百井 晴果
百井 晴果
了解
三鳥 奏生
三鳥 奏生
OK
ここまでチャット。

晴果と奏生だと比較的落ち着いて話をするが、

ヒロがそこに混ざると化学反応のようになる。

刺激的で面白い雰囲気になる、

正直そういう人材はホストに向いているだろう。



それから土曜日、晴果は一応お菓子を持って外に出た。
百井 晴果
百井 晴果
う…やっぱ寒いなぁ。
もう2月の終わりだし…。
三鳥 奏生
三鳥 奏生
あ、
百井 晴果
百井 晴果
あ!三鳥さん、お久しぶりです。
三鳥 奏生
三鳥 奏生
お久しぶりです、百井さん。
百井 晴果
百井 晴果
新年の挨拶ぶりですね、
三鳥 奏生
三鳥 奏生
そうですね…あのときの肉じゃが凄く美味しかったです。
百井 晴果
百井 晴果
本当ですか!あの時に未桜が来てて、そのついでみたいになっちゃってすみません…
三鳥 奏生
三鳥 奏生
いえいえ!本当に助かってます。
正月明けの2日、未桜と初詣の帰りに奏生に会った。

私の家で飲もうとしたところ、コンビニから帰る奏生を未桜が捕まえた。

だが実際話していたのは晴果で、コンビニの食べ物だけじゃいつか体を壊す。

肉じゃががあるから食べてくれとタッパーに入れ渡したのだ。
百井 晴果
百井 晴果
ふふ、それじゃあ冷える前に入りましょうか。
三鳥 奏生
三鳥 奏生
はい。
『ピンポーンッ』

呼び鈴をならすと中から走る音が聞こえ、勢いよく扉が開いた。
代田 ヒロ
代田 ヒロ
は~~~~い!!あ!2人ともいらっしゃいっす!部屋暖かいっすよ!
三鳥 奏生
三鳥 奏生
かと思って上着着てきてない。
すげぇ寒い。
百井 晴果
百井 晴果
あはは…私も数センチの距離なんで大丈夫かなって…
代田 ヒロ
代田 ヒロ
もー、どうぞどうぞ!俺最近やっとこたつ買ったんですよ!
三鳥 奏生
三鳥 奏生
おぉ…!!
百井 晴果
百井 晴果
わぁ!天才!
前に来た時とは違って色んなものが増えていた。

こたつもあることでより鮮やかだった。
代田 ヒロ
代田 ヒロ
へへ…あ、友達…?知り合い?は後から酒とたこ焼器もって来ますよ!
代田 ヒロ
代田 ヒロ
そろそろ着く…
『ピンポーンッ』
代田 ヒロ
代田 ヒロ
来た…!
若干困り笑いでさっきの勢いはどうしたというレベルの顔だった。

ドアが開いた音がした瞬間、
??
久しぶり~~~~!!ヒカル!!
アレ特有の声。

男性の低めの声から出される高い声。
三鳥 奏生
三鳥 奏生
!?!?ま、まさか…
百井 晴果
百井 晴果
男性…!てっきり女性かと。
三鳥 奏生
三鳥 奏生
れ、冷静すぎる…
それから廊下を通り部屋に来ると、既にヒロが腰を捕まれていた。
代田 ヒロ
代田 ヒロ
ぐぇ、せ、セクハラセクハラ!!
触んな!金取りますよ!
??
あらやだ、冷たい。
そのおと…いや、人は、手を自分の頬に当てて私達を見た。
代田 ヒロ
代田 ヒロ
尻触られたらそうなるだろ…
すみません2人とも、こちら…
城ヶ根 サキ
城ヶ根 サキ
アタシサキ!城ヶ根しろがねサキよ、宜しくね!
彼…?彼は、世間一般で言う、


オカマだった。

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