ー帰り道ー
私達はいつも通り
喋りながら帰路を辿っていた。
私は謝ってはいけないっていうルールを作られた。
もし謝ったらワガママを1つ聞かないといけない。
でも、この場面は謝らなきゃいけない………
どうしよう………
すごい笑顔で佐久間先輩も乗ってきた。
でも、心配をかけたのは間違いないし……
もうなるようになってしまえ!
そうこう話しているうちに
皆それぞれ別れる十字路に着いてしまった。
それぞれ別れた。
私はさっくん先輩と歩いていた。
いつになく真剣な顔で私に聞いてきた。
真剣な表情のままだけど
どこか寂しそうな顔にも見えた。
初めは一緒に居ていいのか分からなかった。
でも、この間のピクニックで深澤先輩と話したから
わたしの中では答えが出ていた。
(第三十七話参照)
皆から離れるなら
もう離れてるしこうして皆と帰らない。
さっくん先輩は
少し驚いた表情をした。
さっくん先輩はいつもの笑顔に戻った。
私はその笑顔を見て少し安心した。
話しているうちに家に着いてしまったので
さっくん先輩と別れて
私は家に入った。
ー佐久間sideー
皆んなと別れたあと
俺の推測だけど制服が濡れた理由は
前にあった事(第十七話〜第二十話・第三十話参照)
とか色々関係してるのかもしれないと
思ったから踏み込んだこと聞いてもいいか迷ったけど
聞かないと後悔すると思ったから聞いてみた。
やっぱり…………
俺の推測は正しかったみたいだ。
これ以上はさすがに言いにくいだろうし
さすがにこれ以上は詮索出来ない。
でも………
これが理由であなたちゃんが離れるのは嫌だ。
俺は無意識に思ったことを口にしていた。
これで離れるって言われたらどうしようとか
色々頭の中で考えていた。
今自分がどんな表情をしているのかさえ
把握出来ないぐらいパニックになっていた。
そうするとあなたちゃんは
と、優しい表情で言ってくれた。
俺は、最悪なパターンばかり考えていたから
優しく微笑んで優しい声であなたちゃんの口から
『皆といるの楽しくて好き』と聞いて
とても驚いた。
俺は心の底から安心した。
だって好きな人と一緒に居れなくなるのは
嫌だからね!
話しているとあなたちゃんの家に着いた。
挨拶を交わしてあなたちゃんは家に入っていった。
俺も家に入って部屋に着いた途端
ベッドに寝転んだ。
過ぎたことは仕方が無いと思うけど
何も出来なかった自分が悔しい………
色々考えているうちに
俺は寝てしまっていたみたいだ
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今回はここまで!
夏休み入ってから
ピクニック回で言っていた
料理したりする描写を書こうかな〜
って考えてます!
宮舘王国の方々
その時は舘様回にしますので
しばしお待ちください!
必ず全員がフォーカスが当たる回は
作りますので今暫くお待ちください!
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!