樹side
音楽番組、バラエティー、YouTubeに、新曲の撮影、、
有り難いことに凄くたくさんのお仕事を頂けて、毎日忙しくさせてもらってる。
でもこんなキツキツのスケジュールじゃ体はどうなるかくらい分かってる。
分かった上でやってる。だって俺を必要としてくれる人がいるから。
その人の満足する仕事をして、ファンのみんなに笑顔になって欲しいから。
気が付けば寝る時間が3時とかの日が続いて。
帰ってきたらすぐに寝てしまいたくて、食べるのも面倒で、昼に少し食べ物を軽く流し込む程度。
こんなんじゃ体も、持たないよな、、
朝
なんだか体がだるい。目眩が酷くて、用意するのを中断して一旦ソファーに座る
(樹)はぁ、しんど、、
どうにか立ち上がり、現場に向かう。
今日は雑誌撮影。まだたまに目眩がするけど、みんなも疲れてるんだから俺だけ休めないし、全力でいかないと、、
(ジェシー)ねぇ樹また痩せた?
ストレートに聞いてくるジェシー。
(樹)痩せた。食べる気力がなくて、最近あんま食べてない、
隠しててもいずれバレるし、白状しとく。
(慎太郎)それ以上痩せたら体によくないよ。
分かってる、分かってるんだけどさ、、?
(北斗)てか、クマやばいよ、?寝てないんじゃないの?
(樹)それくらい大丈夫、、ちょっとメイク濃くしてもらう、、
(大我)樹、無理しないでね?
(樹)分かってる。ありがとう、、
そういってメイク直してもらおうとしたら、
ぐらり
視界がぐるりと回り出して、気が付いたら床に打ち付けられてた。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!