第82話

JURI.1
8,561
2020/10/23 14:43
樹side


音楽番組、バラエティー、YouTubeに、新曲の撮影、、


有り難いことに凄くたくさんのお仕事を頂けて、毎日忙しくさせてもらってる。


でもこんなキツキツのスケジュールじゃ体はどうなるかくらい分かってる。


分かった上でやってる。だって俺を必要としてくれる人がいるから。

その人の満足する仕事をして、ファンのみんなに笑顔になって欲しいから。




気が付けば寝る時間が3時とかの日が続いて。


帰ってきたらすぐに寝てしまいたくて、食べるのも面倒で、昼に少し食べ物を軽く流し込む程度。


こんなんじゃ体も、持たないよな、、





なんだか体がだるい。目眩が酷くて、用意するのを中断して一旦ソファーに座る


(樹)はぁ、しんど、、



どうにか立ち上がり、現場に向かう。


今日は雑誌撮影。まだたまに目眩がするけど、みんなも疲れてるんだから俺だけ休めないし、全力でいかないと、、



(ジェシー)ねぇ樹また痩せた?


ストレートに聞いてくるジェシー。


(樹)痩せた。食べる気力がなくて、最近あんま食べてない、

隠しててもいずれバレるし、白状しとく。


(慎太郎)それ以上痩せたら体によくないよ。


分かってる、分かってるんだけどさ、、?


(北斗)てか、クマやばいよ、?寝てないんじゃないの?


(樹)それくらい大丈夫、、ちょっとメイク濃くしてもらう、、


(大我)樹、無理しないでね?


(樹)分かってる。ありがとう、、


そういってメイク直してもらおうとしたら、


ぐらり


視界がぐるりと回り出して、気が付いたら床に打ち付けられてた。




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