第130話

RYOHEI.1
7,406
2020/10/31 15:20

阿部side


最近忙しくて食事が疎かになってて、


(宮舘)あれ、阿部ちゃん痩せた?



(阿部)え、そうかな?



(佐久間)なんかシュッってしたね。いい感じじゃんー。



ちょっと誉められたりなんかして、

痩せたら誉めてもらえるんだって思った。





(阿部)うぅ、ぅぇ、


それが今の水さえも受け付けない体を作り上げてしまった。


もう3週間はなにも食べれてない、、


人がこれだけ長い間なにも食べないとどうなるかくらいは分かってる。


食べなきゃ食べなきゃ、って焦って、無理やり食べようとしても気持ち悪くなって、、


焦りと怒りがつもり積もって、


また自ら手首を傷つける。

真っ赤な血が流れて、ただ痛いだけ、

でも最近は快感すらおぼえてて、


今ではこのカッターナイフが手放せない。





体重計に恐る恐るのると10キロは減ってる

1ヶ月もしない間にこれだけ痩せたらかなりやばいよね、、



体力も落ちてしまって、ちょっと階段登っただけで動悸が激しい。



こんなぼろぼろな体じゃ仕事も上手くいかなくて、


食べようとしても受け付けなくて、



また手首を傷つける


なんで食べれないの?


もしかしたら俺病気なのかな、、






次の日

今日は大事な仕事の日、、



やばい、仕事遅れちゃうら、


眩暈が酷くてベッドから起き上がるのがやっと、、



とにかくクラクラして、音や光が全てシャットダウンされてる感じ、、



え、ちょっと、、なにこれ、、、





やばい、そう思った時にはもう遅くて

体は床に打ち付けられて、そこからは意識を手放しそうになる。


冗談なしで本当に死にそうなくらい体がだるくて言うことを聞かない、、



これはやばいって、携帯を開きどうにか救急車を呼ぶ、、


でもそこからの記憶はない、、

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