第172話

KYOHEI.2
6,721
2020/11/21 14:54
道枝side


朝から恭平が変な咳をしてて、


喉の調子悪いだけや、なんて言うけど


たまにヒューヒュー音がする辺り、また喘息の発作なんかな、、



季節の変わり目は辛いみたいやし、、



(道枝)発作起きてる?



(高橋)ん、そう。


前に2人でいる時に発作を起こしてしまったのを見てるから知ってるのは自分だけ、


みんなに言っといたほうがええんと違う?って、何度も言ったけど、迷惑掛かるからって聞かんくて、




(高橋)ケホッ、、ヒュー、ヒュー


さっきよりヒューヒューいうのが酷なってる、、


他のみんなはまだ控え室おるけど、これやばいんちゃうかな、、



(道枝)恭平、、ほんまやばいやろ。一旦休も、、って、恭平!?



急に恭平の体が傾いてきて、咄嗟に支える



(高橋)ケホッケホッケホッ、ヒューヒュー


(スタッフ)高橋くん!大丈夫ですか!?



やばい、どうしたら、、



そうや、、吸入器!


(道枝)すみません、ちょっと恭平見といて下さい!


スタッフさんに恭平を見といてもらって、控え室まで吸入器を取りに行く。



(大西)みっちー、?どうしたん!?



(道枝)恭平がっ、発作起こしてっ、


説明出来んくらい焦って恭平のカバンの中を探す。



あ、これやな、、



(大橋)待って、俺も行くわ。



走って恭平のとこまで戻る



(道枝)恭平!吸入器、、



そう言って渡したけど、さっきより明らかに悪くなる顔色。



(高橋)ヒュー、ヒュー、



(大橋)恭平ー、分かるー?あー、あかん、、反応薄くなってんのかもな、、



話しかけても話しかけても反応は薄くなるばかりで、、



(道枝)救急車、、



(西畑)今呼んだ。みんな恭平に声掛けて。意識飛ばさんようにせな、、



(長尾)分かるー?もう少しで救急車くるからー。





救急車がきて、大吾くんと一緒に同乗する、



着くまでの間に恭平意識飛ばしてしまって、


酸素マスクと点滴をされてる、、



自分が無理にでも止めてたら、みんなに言っといたら、こんなことにはならんかったのに。



ただ、恭平の点滴に繋がれた手を握ることしか出来なかった。

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