北斗side
(医師)松村さん、拒食症ですね。しばらくの間、入院が必要になります。
はぁ、、分かってました、、
病気だってさ、、
あれは数週間前のこと、
(監督)んー、もう少しなんだよねぇ、、後少し痩せれたりする、、?
(北斗)は、はい、、やります。
有りがたいことにドラマのお仕事を頂いて、
その役が、病気と闘う青年の役でさ、、
俺はあらかじめ少し体重を落として挑んだんだけど、監督さんは後もう少し体を細くしてほしいみたいで、、
もともと筋肉質なほうだからなかなかそれを落としてってなると結構しんどいけど、
監督さんだけでなく、スタッフさんに迷惑掛けられないし、何よりこれがSixTONESをもっとみんなに知ってもらえるチャンスになるかも、
そう思うと、やりきるしかないって、、
でもさすがに運動だけでは体は細くならなくて、
そのうち食事を取らなくなった、
いや、取れなくなった。ってのが正しいかな
そんなんじゃやっぱり体にも支障が出始める
頭がボーッとして、
体はだるくて思うように動かない
貧血なんか日常茶飯事、、
(ジェシー)北斗、、?痩せすぎだよ、
(慎太郎)ちょっとたべようよ?
さすがにこんなにガリガリになってきた俺を見たメンバーは黙っていなくて、
(優吾)北斗、もしかして食べれないの、、?
(北斗)ん、、そう、、太るのがこわいっ、
(樹)あー、それは辛いな、、
(大我)病院、、いこう?
そういうことで、病院に連行されたわけ。
ゆっくり治療していきましょう、なんて言われたけど、あんまりゆっくりもしてられない、、
今も点滴で栄養をいれてるけど、これが入っていけばいくほど、また太るような気がして、
(北斗)っ、、外さなきゃ、、
後で考えたら信じられないことしたなって思うけど、、
点滴を自力で抜いて、このままじゃ、病院にいたら、せっかく頂いたお仕事も出来ないから、、
必死に逃げる。
手首からは、抜いた点滴のせいで血が流れてるけど、とにかく病院から出来るだけ遠くに逃げようとした。
だけど、今の俺の体は限界みたいで、
どこかは分からないけど、急に意識が遠のいて、
あ、俺、死んじゃうのかな、、
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。