道枝くんが居なくなってしまったけど、
大丈夫、僕はそんなに弱くない。
1人でも大丈夫。
って思ってたのに、
道枝くんが居ない部屋はつまらなくて、
寂しくて、
苦しい…
今僕以外の人と居て、
楽しそうにしている道枝くんを想像すると、
それが家族だとしても、
取られたくないと感じてしまう。
隣に道枝くんが居ないだけで不安になる。
道枝くんからの愛が足りない、
道枝くんからの愛が欲しい、
僕は何も食べる気にならず
ただぼーっとしていることしか出来なかった。
夜の7時くらいになった。
ガチャ
僕は道枝くんに抱きついた。
頭を撫でてくれる。
なんだか懐かしく感じた。
好き、なのかな?…
でももっとして欲しいのは確かだ。
すぐ離されてちょっとムカついた僕は
道枝くんの頬を両手で包み引き寄せる。
道枝くんの舌に僕の舌を絡めた。
僕はこの感覚が大好きで、
胸がキュッと締め付けられた。
道枝くんが欲しくて
無我夢中でキスをした。
ズプッッ
…道枝くんの目。
すごく好き…
綺麗で、ずっと見てたら吸い込まれそう。
ごりゅッ//ごりゅッ//
道枝くん大好きだよ…
道枝くんは僕の側から離れないよね?…
end…
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!
転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。