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45
2021/07/27

第5話

4話
その日はだめだめだった。

煌汰に話しかけてもすぐにどこかに行ってしまう。

それが相当なショックだったようで。


先生に当てられても上の空で気づかない。
答えを間違える。
移動教室も間違えた。
弁当の好物のトマトも落とした。
佐々倉櫂翔(ささくら かいと)
佐々倉櫂翔(ささくら かいと)
も~~~~~!!
なんなの!
中園遥稀(なかぞのはるき)
中園遥稀(なかぞのはるき)
落ち着けよ~。
わかるけどさあ。
煌汰も煌汰で苦労してんだぞ。
9年も…健気にさあ…。
佐々倉櫂翔(ささくら かいと)
佐々倉櫂翔(ささくら かいと)
…なんでお前知ってんの
中園遥稀(なかぞのはるき)
中園遥稀(なかぞのはるき)
あ…!
…いや、遥稀も煌汰も、迂闊すぎないか…?
佐々倉櫂翔(ささくら かいと)
佐々倉櫂翔(ささくら かいと)
…なんで?
中園遥稀(なかぞのはるき)
中園遥稀(なかぞのはるき)
いや、その、こうちゃんから相談受けてた、から…
ッ…。そうなのか。なんか、
佐々倉櫂翔(ささくら かいと)
佐々倉櫂翔(ささくら かいと)
申し訳ない…
中園遥稀(なかぞのはるき)
中園遥稀(なかぞのはるき)
お前が謝ることじゃないよ。
気付けなくて、当たり前。
そのために隠してきたんだから。


あいつ、あっさり言ったけど。
はは…
中園遥稀(なかぞのはるき)
中園遥稀(なかぞのはるき)
だから、こうちゃんの想い、ちゃんと受け取ってあげて。
どんな答えだとしても。
佐々倉櫂翔(ささくら かいと)
佐々倉櫂翔(ささくら かいと)
そんなの、言われなくたって分かってる。
ちゃんと、受け取る。
遥稀は、うん。というと、屈託の無い笑みを浮かべた。
ついに放課後になった。
佐々倉櫂翔(ささくら かいと)
佐々倉櫂翔(ささくら かいと)
よし…ッ!
一段一段、しっかりと踏みしめて階段を上る。

教室の前にいくと、
こん、こん、と、軽くノックをしてドアを開けた。
湯嵜煌汰(ゆざき こうた)
湯嵜煌汰(ゆざき こうた)
ッ…、かい、ちゃん
煌汰の瞳は、陽の光が当たって輝いていた。
その光の粒が、一粒、頬を伝って床へと落ちていく。
佐々倉櫂翔(ささくら かいと)
佐々倉櫂翔(ささくら かいと)
煌汰…その…
湯嵜煌汰(ゆざき こうた)
湯嵜煌汰(ゆざき こうた)
ごめん、今日は、あんな態度とっちゃって。
ほんとに、ごめん。
佐々倉櫂翔(ささくら かいと)
佐々倉櫂翔(ささくら かいと)
いや、そんな…
湯嵜煌汰(ゆざき こうた)
湯嵜煌汰(ゆざき こうた)
悲しく、無かった…?
これは、どう答えるのが正解なんだ…?
佐々倉櫂翔(ささくら かいと)
佐々倉櫂翔(ささくら かいと)
…寂しかった。
煌汰が話してくれないの、悲しかったよ。
湯嵜煌汰(ゆざき こうた)
湯嵜煌汰(ゆざき こうた)
ごめん、
まちがえた、か…?
湯嵜煌汰(ゆざき こうた)
湯嵜煌汰(ゆざき こうた)
今日はね、言いたいことがあって、それで、緊張してあんなことしちゃったの。
ごめんなさい。
佐々倉櫂翔(ささくら かいと)
佐々倉櫂翔(ささくら かいと)
嫌いになった訳じゃないんだな…?
湯嵜煌汰(ゆざき こうた)
湯嵜煌汰(ゆざき こうた)
嫌いになんて、なるわけない!だって僕、
佐々倉櫂翔(ささくら かいと)
佐々倉櫂翔(ささくら かいと)
湯嵜煌汰(ゆざき こうた)
湯嵜煌汰(ゆざき こうた)
僕、かいちゃんのことが、大好きだから…!
大好き。
その、素直なことばは、煌汰の柔らかな声を纏って、直接、心に響いた。
佐々倉櫂翔(ささくら かいと)
佐々倉櫂翔(ささくら かいと)
…好きな、人に、
震えた声で、ことばを絞り出す。
湯嵜煌汰(ゆざき こうた)
湯嵜煌汰(ゆざき こうた)
ッえ…
佐々倉櫂翔(ささくら かいと)
佐々倉櫂翔(ささくら かいと)
好きな人に、大好きって言われるのって、こんなに、嬉しいんだな…!
湯嵜煌汰(ゆざき こうた)
湯嵜煌汰(ゆざき こうた)
か、いちゃ、それって…
佐々倉櫂翔(ささくら かいと)
佐々倉櫂翔(ささくら かいと)
俺も、煌汰のことが好き。煌汰に負けないくらい、好きだよ。
湯嵜煌汰(ゆざき こうた)
湯嵜煌汰(ゆざき こうた)
ッ…!
煌汰が、幸せそうに、涙をこぼしながら笑う。

俺は、こんなに綺麗な笑顔を見たことがなかった。
湯嵜煌汰(ゆざき こうた)
湯嵜煌汰(ゆざき こうた)
だから、えっとね、僕と、付き合ってください…!
佐々倉櫂翔(ささくら かいと)
佐々倉櫂翔(ささくら かいと)
うん、勿論!
そう言った途端、煌汰が俺に抱きついてきた。
佐々倉櫂翔(ささくら かいと)
佐々倉櫂翔(ささくら かいと)
うぉ
湯嵜煌汰(ゆざき こうた)
湯嵜煌汰(ゆざき こうた)
かいちゃん、僕、ずっっとかいちゃんとこうなるのが夢だった。
ありがとう!
佐々倉櫂翔(ささくら かいと)
佐々倉櫂翔(ささくら かいと)
こちらこそ、だよ。
告白してくれて、俺のこと、好きになってくれて、ありがとう。
俺たちは眩しいほどの笑みを交わしあった。
煌汰と恋人繋ぎをしている。
煌汰に押されて、こうなっている。
まあ、嬉しいんだけど←
湯嵜煌汰(ゆざき こうた)
湯嵜煌汰(ゆざき こうた)
ふふふ~ん♪
煌汰はずっと上機嫌だ。
おれも、楽しい。
湯嵜煌汰(ゆざき こうた)
湯嵜煌汰(ゆざき こうた)
あおちゃんに報告しないとね!
あおちゃん、と呼ぶのは俺の姉さんのことだ。
佐々倉櫂翔(ささくら かいと)
佐々倉櫂翔(ささくら かいと)
え、なんで
湯嵜煌汰(ゆざき こうた)
湯嵜煌汰(ゆざき こうた)
だってあおちゃん、かいちゃんのこと、大好きでしょ?しかも腐女子らしいし。
それはもう、言わなきゃね
なんでこいつ、姉さんにこんなに詳しいんだ…?
湯嵜煌汰(ゆざき こうた)
湯嵜煌汰(ゆざき こうた)
行こっ!
煌汰に引かれて、家路を急いだ。
佐々倉碧波(ささくらあおは)
佐々倉碧波(ささくらあおは)
おお!ついに!おめでとう煌汰くん!
湯嵜煌汰(ゆざき こうた)
湯嵜煌汰(ゆざき こうた)
あおちゃんありがとー!
いぇい!と、ハイタッチをしている。


え、仲良くないか…?
佐々倉碧波(ささくらあおは)
佐々倉碧波(ささくらあおは)
いやー、実はさ?ネットで知り合っためっちゃ気の合う腐男子くんが、煌汰君だったのよ。
えへへ、と、煌汰が照れながら笑う。



なんだよその偶然…!
佐々倉碧波(ささくらあおは)
佐々倉碧波(ささくらあおは)
でも、ほんとにおめでとう!
大変なことも多いと思うけど、2人なら絶対大丈夫。
困ったことがあれば、いつでも手助けするからね
佐々倉櫂翔(ささくら かいと)
佐々倉櫂翔(ささくら かいと)
姉さん…。ありが
湯嵜煌汰(ゆざき こうた)
湯嵜煌汰(ゆざき こうた)
あおちゃんありがとう!
俺のことばを遮って煌汰が言う。
佐々倉櫂翔(ささくら かいと)
佐々倉櫂翔(ささくら かいと)
ッ~~。
姉さん!煌汰は俺のなんだから、とらないでよ!
湯嵜煌汰(ゆざき こうた)
湯嵜煌汰(ゆざき こうた)
ッッ~~♡
佐々倉碧波(ささくらあおは)
佐々倉碧波(ささくらあおは)
ッ~!
…え、なにその反応
佐々倉櫂翔(ささくら かいと)
佐々倉櫂翔(ささくら かいと)
2人ともどうした?
湯嵜煌汰(ゆざき こうた)
湯嵜煌汰(ゆざき こうた)
俺のだから!だって!
佐々倉碧波(ささくらあおは)
佐々倉碧波(ささくらあおは)
やばいやばい、あんたなに!そんなハイスペ男子だったっけ!
佐々倉櫂翔(ささくら かいと)
佐々倉櫂翔(ささくら かいと)
え、だって煌汰はおれのだし、姉さんと煌汰が仲良かったから嫉妬しただけで…
佐々倉碧波(ささくらあおは)
佐々倉碧波(ささくらあおは)
(なんだこの天然キラーは!)
俺が言葉を発する度になぜか煌汰と姉さんが悶えている。



大丈夫か?





おれ、なんか変なこと言ったかな~。←