第94話

彼女からの告白⑤
1,447
2020/03/21 13:07
打ち明けてくれた日から数日
出かける時はいつも一緒で、一人にしないように心がけた
DJふぉい
DJふぉい
今日も三日分の材料買ったの?
あなた
あなた
そうだよ?あまり出かけられないからね…
DJふぉい
DJふぉい
ごめんな、俺が仕事忙しくなければ…
あなた
あなた
んーん、みんなもフォローしてくれるし絃歩くんも毎日一緒にいるから大丈夫!
DJふぉい
DJふぉい
そっか、なんかあれば言ってよ?
あなた
あなた
うんっ
私たちは雑談をしながらも帰るが、やっぱり聞こえる足音
事務所の場所もバレてるよね…
DJふぉい
DJふぉい
ん…聞こえるか…?
あなた
あなた
…っ
DJふぉい
DJふぉい
大丈夫、俺がいるから
あなた
あなた
うんっ…帰ろっ?
DJふぉい
DJふぉい
うん、なるべく早くな…
俺たちは急ぎ足で事務所に向かった
ガチャ
DJふぉい
DJふぉい
よしっ…とりあえず大丈夫かな
あなた
あなた
うん、そうだね…
DJふぉい
DJふぉい
俺、仕事して来るっちゃけど何かあったら呼んでね?
あなた
あなた
うんっ、ご飯作ってるから
DJふぉい
DJふぉい
ん、お願いな
絃歩くんは自分の部屋に戻って行った
DJまる
DJまる
ただいま〜
あなた
あなた
あっ、まるくん!
DJまる
DJまる
おっ、今日のご飯はなーにかなー
あなた
あなた
今日はカレーにしようかな
DJまる
DJまる
おっ、いいっちゃね〜
DJまる
DJまる
俺、リビングで仕事するから!
あなた
あなた
うんっ!
私はキッチンに立ってカレーに入れる野菜やお肉を準備した
あなた
あなた
野菜苦手な人もいるから小さめにしてキーマ風にしようかな
あなた
あなた
絃歩くんは野菜多めに食べなきゃ行けないし…
そんなことを考えながらカレーを作る準備をした
絃歩くんは毎日疲れてるからご飯の時くらいゆっくりして欲しい
そんな思いを込めて作った
あなた
あなた
ふぅ…とりあえず野菜はいいかな
あなた
あなた
次は…っと
ピロンッ
次の工程に進もうと思ったらスマホが鳴った
DJまる
DJまる
ん?俺じゃないよ?
あなた
あなた
じゃあ私かな?
私は濡れた手を拭いてスマホを見に行った
あなた
あなた
ん?メール?
あなた
あなた
誰からだろう…
私は差出人の分からないメールを開いた
あなた
あなた
…!
お前だけ幸せになるのは許さない。
命が惜しければ今の仕事を捨ててあの男とも離れろ。
いつも一緒に歩いている男だ。
有名人なのはわかっている。
指示に従わないならそのグループにも危害を加える。
お前のことは監視している。
言うことが聞けないならお前も周りのやつの命も無い。
あなた
あなた
こ…れ…っ
そう、脅迫メールだ
隣にいる男って絃歩くんのこと…?
私が離れなければ命が危ない…?
私は不安になって立ちくらみがした
あなた
あなた
はぁっ…はっ…あっ…
DJまる
DJまる
…?どしたの…って
DJまる
DJまる
ねぇ!どしたの!?
あなた
あなた
はぁっ…はぁっ…
フラッ
バタンッ
DJまる
DJまる
おいっ!おいって!聞こえる!?
DJまる
DJまる
ふぉいー!はよこい!彼女ちゃんが…!
DJふぉい
DJふぉい
なに…
DJふぉい
DJふぉい
えっ…、はっ!?
DJふぉい
DJふぉい
おい!しっかりしろ!聞こえるか…!!
あなた
あなた
微かに聞こえるまるくんと絃歩くんの声
でも返事は出来ない
私は絃歩くんの声が少し聞こえたまま意識を手放した
DJふぉい
DJふぉい
大丈夫…!?意識は…ない…?
DJまる
DJまる
ふぉい!呼吸してるか!?
俺は口に耳を近づけた
DJふぉい
DJふぉい
呼吸はしてるっちゃんっ…!
DJまる
DJまる
と、とりあえずふぉいの部屋に…っ
DJ社長
DJ社長
どしたんだよ…騒いで…
DJ社長
DJ社長
って…、はっ?彼女ちゃん…?
DJふぉい
DJふぉい
すぐ運んでやるからな…、大丈夫、しっかりしろ
DJまる
DJまる
彼女ちゃん急に倒れたっす…、原因もわかんないし…
DJふぉい
DJふぉい
俺、運んでくるから…
DJまる
DJまる
おぅ
DJ社長
DJ社長
ふぉい、後で話は聞かせてくれ
DJふぉい
DJふぉい
はい…
俺は彼女を抱きかかえ自分の部屋に入った











ガチャ
DJふぉい
DJふぉい
よし、もうベッドあるからな…
ポスッ
ファッサァ…
俺は彼女をベッドに下ろし布団をかけた
DJふぉい
DJふぉい
ん…どうしたの…、何かあったの?
あなた
あなた
彼女から返事はない
自然と涙がこぼれる
DJふぉい
DJふぉい
…っ、俺が守るっちゃん…だから離れるな
DJふぉい
DJふぉい
俺は何があっても味方っちゃん
あなた
あなた
俺は彼女に付いておきたい気持ちでいっぱいだが、りゅーに話を聞くために部屋を出ることにした















ガチャ
DJ社長
DJ社長
あっ、ふぉい
DJまる
DJまる
どーだった?
DJふぉい
DJふぉい
目は覚まさんっちゃん…
DJふぉい
DJふぉい
呼吸は安定したけど
DJまる
DJまる
ふぉい…
DJ社長
DJ社長
ん?これ、彼女ちゃんのスマホ?
DJふぉい
DJふぉい
あっ、はい。そうっす…
DJまる
DJまる
彼女ちゃんスマホ見てからおかしくなったんだけど
DJまる
DJまる
スマホが原因?
DJ社長
DJ社長
なぁ…これ見ろよ…っ
DJふぉい
DJふぉい
…っ、はっ…?
DJまる
DJまる
これって…
そこに広がるのは言わゆる『脅迫メール』
内容はえげつないものであった
DJふぉい
DJふぉい
これを見た…ってことか…?
DJまる
DJまる
多分…、スマホを見た後に倒れたから
DJ社長
DJ社長
これは…ひどいな…
DJふぉい
DJふぉい
これ…差出人分からないっす…
DJまる
DJまる
ファンか…?
DJ社長
DJ社長
いや、メールってことは近い間柄のやつの可能性が高い
DJふぉい
DJふぉい
命が狙われてるってことですよね…
DJまる
DJまる
目を離したらいけんっちゃん
DJ社長
DJ社長
そや、ほんとに一人で外に出さんようになるべく一緒にな
DJ社長
DJ社長
ふぉいも仕事早めに切り上げて一緒に家に帰れ
DJふぉい
DJふぉい
はい…ありがとうございます
DJ社長
DJ社長
今日は事務所泊まるか?
DJふぉい
DJふぉい
んん…、無理に連れて帰らない方がいいですよね
DJまる
DJまる
俺の部屋に小さめのスウェットあるっちゃん
DJまる
DJまる
着させてあげて?
DJふぉい
DJふぉい
りゅー…、ありがとな
DJ社長
DJ社長
俺の部屋には暖かめな布団もあるっちゃん、後で持ってってやるけん
DJふぉい
DJふぉい
社長、ありがとうございます…
DJ社長
DJ社長
ん…?とりあえず対策も考えておくっちゃん。部屋に行ってやれ、1人は心配や
DJまる
DJまる
おれ、雑炊作るよ?みんなはカレーや
DJふぉい
DJふぉい
社長ありがとうございます、りゅー頼むな?
DJまる
DJまる
うんっ
DJ社長
DJ社長
ほら、早よ行きな
DJふぉい
DJふぉい
はいっ…
俺はお礼を言って、彼女のいる部屋に向かった

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