第76話
初めての沖縄旅行⑥
私たちは伊丹空港を経由し、那覇空港に着いた
ムシムシしている
そう言い残し2人は走って行った
私たちはトイレに行って着替えた
しばらくしてみんなロビーに戻った
すると社長は拗ねて更に深海魚みたいな顔になった
私は反射的に絃歩くんの手を握った
ギュッ
向こうで社長が呼んでいる
私たちは走って社長達の元へ向かった
バスに揺られること30分、綺麗なビーチに着いた
俺たちは着くなり、すぐに海に走って行った
銀太くんと脇くんは走っていってしまった
社長とまるくんは2人で釣りに行った
2人で慎ましく話していると小さな貝殻が動いていた
ちょこちょこと動くヤドカリが可愛くてずっと目で追っていた
私はギュウッと絃歩くんを抱きしめた
俺も抱き締め返してしばらくそのままでいた
ギュッ
俺は恋人つなぎをして彼女の手を引いた
トコトコトコトコ
そこには潮が引いて出来た細い一本道があった
俺たちはその道を歩いて行った
近づくにつれて見える小さな鳥居、そして神様を祀っているであろう小さな建造物
そしてそこには背中の曲がったおばあさんがいた
おばあさんは私たちをみて微笑んだ
そういい、おばあさんは手首にかかっているブレスレットを撫でた
俺はその話を聞いてブレスレットの事が気になった
俺はこれが欲しいって思った。最終日にもう1回ここに来て彼女に渡したい…
私たちは3人で元のビーチに戻った
私たちはおばあちゃんの好意に甘えて、ご馳走になることにした