第115話
ガラッ

よし、着いたよ〜

あーあ、部屋に戻って来ちゃった…

なんで寂しそうなの?

だって病室に一人でいるの暇だもん

今日、俺ずっといるよ?

えっ?

仕事は?

まるが変わってやってくれとるっちゃん

やけん、今日は一緒に居よ?

うんっ!ありがとう!
彼女は俺と居れることが分かると嬉しそうに笑った

よし、ベッドに転んで?

よいしょ…っと

お、重いよ!?

んーや、軽い軽い
俺は彼女をお姫様抱っこしてベッドに寝かせた

一人でできるのに…///

ん?でもさせてよ、俺いっぱい償いしなきゃなんないから…

え?

俺が寝てたせいで止めることが出来んかったっちゃん…

もし起きてたらこんなことにはならなかったから…

もう自分を責めないで…?

でも…

過去のことをいつまでも引きずるのは良くないよ。もう前を向かなきゃ

絃歩くんだけが悪かった訳じゃないから…

うんっ…

もう、やめよ?この話。

記憶として残しても言葉にはしない、辛いことをわざわざ思い出さなくていいよ

そうだね…っ、ごめんね

ん…、大丈夫
ギュッ

これから…時間を取り戻そ?

うんっ…!
俺は彼女の手をギュッと握った

絃歩くん、

なに?

久々にギュウッってして欲しいな…///
彼女は顔を赤らめ俺にお願いしてきた

いいよ…、もちろん

起きれる…?

ん…大丈夫…っ
俺は彼女を支えベッドに座らせた

座ったままだと…しづらいかな

俺の膝の上に来る?

うんっ…
ギシッ
俺はベッドに座り彼女を横抱きにした

はいっ、じゃあ…ギューしよっか

いい…?///

ん、いいよ?
ギュウッ
俺は宝物に触れるかのように優しく抱きしめた

久々だね…

ん、そうっちゃね…

どぉ?

安心する…よ?

ちっちゃいね〜、すっぽりハマって

(。・ˇ_ˇ・。)ムゥ…

ん?嫌味じゃないとよ?可愛いって意味

…!///

明日はさ、夕方まで仕事があって来れないんだけどまるが来てくれるからね

そっか…

寂しい…?

…うん…

そっか…、ごめんね、すぐ終わらせて来るからね

夜は絶対一緒にいるから

夜…寝れなくない?

ん、大丈夫。俺はそばで寝るから

でも…

夜はいつも一緒にいたでしょ?これからもそれは変わらないよ?

…っ、ありがとうっ…

ん…

ほら、もう少しゆっくりしてよ?

うんっ…
俺は彼女を抱きしめ静かに見守っていた
しばらくすると聞こえてくる規則正しい寝息

すぅ…すぅ…

あれ…?寝たの…?

疲れたのかな…
俺は彼女をベッドに寝かせ布団を掛けた

社長にLINEしとこうかな
ピコンッ

ん…?ふぉいからLINEや…

明日相談があるので事務所に行きます
彼女とのことです。少しだけ時間を開けてください、お願いします

あぁ、前言よったな

了解…っと

よし…とりあえずは大丈夫。あとは明日必要なものを揃えに行こう
俺は覚悟をした
そう、プロポーズをする
本当は退院前だからこそ一緒に居てあげたいが
準備を急がないといけないから少しだけ諦めた
その代わり夕方までには終わらせて絶対病院に行く

待っててね…
俺は彼女の寝顔を見ながら自分も眠りについた
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