第104話

残酷な現実⑨
1,607
2020/03/23 12:35
俺たちは病院に行った
4人に緊迫した空気が漂う
DJ社長
DJ社長
よし、入ろう…。静かにな
ガラッ
DJふぉい
DJふぉい
あっ…みんなっ…
DJまる
DJまる
ふぉい…着替え持って来たっちゃん
DJふぉい
DJふぉい
ありがと…
DJ社長
DJ社長
ふぉい、今日は一旦家に帰れ
MG脇
MG脇
俺が看るっちゃん
DJ銀太
DJ銀太
俺も…
DJ銀太
DJ銀太
ふぉい顔色悪いっちゃん…寝てないやろ
DJふぉい
DJふぉい
俺は大丈夫…、本当に辛いのは俺じゃないっちゃん
DJまる
DJまる
でもふぉい…寝んと…
DJふぉい
DJふぉい
りゅー、大丈夫…、ありがとうね…
DJまる
DJまる
俺はこれ以上ふぉいに何も言えなかった
本当は止めるのが筋だろうが出来なかった
DJふぉい
DJふぉい
みんな、こっちに来て…
ふぉいがそう言うから彼女ちゃんのベッドの近くに行って囲んだ
DJふぉい
DJふぉい
みんながきてくれたよ…、早く起きて…?
DJ社長
DJ社長
来たよ、ほら変顔するから起きて…?
俺は精一杯変顔をした
DJ銀太
DJ銀太
起きないの…?一緒に飲み行くって約束したっちゃろ?
俺は早く飲みに行こ、そう呟いた
MG脇
MG脇
俺…彼女ちゃんが作るメシ大好きっちゃん、また作ってよ…っ
俺、ダイエット頑張るから…そう伝えた
DJまる
DJまる
…っ、彼女ちゃ…んっ…、俺…ふぉいとまた3人でお泊まりしたいっ…グスッ
俺は不憫な彼女に涙が止まらなかった
DJふぉい
DJふぉい
ほら…みんな待っとるっちゃん…起きてよ…
DJふぉい
DJふぉい
お家に帰ろ…っ…グスッ
泣かないって決めてるのに涙が零れる
DJ社長
DJ社長
ふぉい…
DJふぉい
DJふぉい
俺は今日も居ます…、起きたときに俺が居ないのは可哀想です…
DJ社長
DJ社長
でも…
DJふぉい
DJふぉい
俺は起きています…
MG脇
MG脇
俺らも今日は泊まるっちゃん
DJ銀太
DJ銀太
3人の方がいいばい…
DJふぉい
DJふぉい
ありがとう…っ
DJ社長
DJ社長
ん…なら銀太と脇、ふぉいを頼むっちゃん
DJ社長
DJ社長
ふぉい、無理はするな。お前が倒れたら意味がないけんな
DJふぉい
DJふぉい
はい…でも俺は大丈夫っす…
そう言うふぉいだがあからさまに顔色は良くなかった
DJ社長
DJ社長
ん…じゃあ俺とまるは帰るな…、ごめんな
DJまる
DJまる
仕事終わったら来るっちゃん…待っててね…
DJ社長
DJ社長
じゃあ…ふぉい、またな
DJまる
DJまる
またね…
DJふぉい
DJふぉい
ん…ありがとう
ガラッ
2人は帰って行った
でも変わらない病室の静けさ
DJ銀太
DJ銀太
ふぉい…とりあえず着替え来い、俺が見とくけん
MG脇
MG脇
そう、衛生的にもよくないっちゃん
DJふぉい
DJふぉい
おぅ…着替えてくるわ
そう言いふぉいは部屋を一旦出た
MG脇
MG脇
ふぉい…悲しんでるよ…?
DJ銀太
DJ銀太
はよ起きなよ…、、
MG脇
MG脇
俺…っ、ありえんっちゃん…
DJ銀太
DJ銀太
脇…泣くなや…っ
MG脇
MG脇
ヒック…これから誰がヘアメするの…っ?
MG脇
MG脇
俺ら彼女ちゃんおらんとダメっちゃん…!
DJ銀太
DJ銀太
脇…グスッ
DJ銀太
DJ銀太
みんな待っとるとよ…、早く起きて…っ
あなた
あなた
彼女ちゃんは相変わらず何も反応してくれなかった
俺らは2人で手を握った
ギュウッ
DJ銀太
DJ銀太
俺らがずっとおるっちゃん…
MG脇
MG脇
だから逝かないで…っ
ガラッ
DJふぉい
DJふぉい
脇…銀太…
DJ銀太
DJ銀太
ふぉい…、お前も来い
MG脇
MG脇
反対側握ってあげて…
DJふぉい
DJふぉい
おぅ…
俺はそばに近寄って手を握った
ギュウッ
DJふぉい
DJふぉい
俺がいるよ…、まだ眠たいの…?
DJふぉい
DJふぉい
疲れてるの…?休めたら目を覚ましてよ…
DJふぉい
DJふぉい
俺は…起きてるよ…っ、次は起きてるからいつでも声かけてよ…っ
俺はあの日の後悔を思い出してまた涙が溢れた
DJふぉい
DJふぉい
グスッ…ヒック
DJ銀太
DJ銀太
ふぉい…っ、、
MG脇
MG脇
泣かんといて…っ
DJ銀太
DJ銀太
ふぉい…待っとるよ…っ…グスッ
MG脇
MG脇
そろそろ起きん…?…ヒック
DJふぉい
DJふぉい
起きてよ…っ…
俺は彼女の手を握り夜があけるまで声を掛け続けた
銀太と脇も寝ることなく
俺ももう徹夜二日目
本当なら寝るだろうが俺は寝ない
彼女が起きるとき迎えてあげなければならないから
俺は手を握り声を掛けた
でも今日も目を覚ますことはなかった

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