俺たちは病院に行った
4人に緊迫した空気が漂う
ガラッ
俺はこれ以上ふぉいに何も言えなかった
本当は止めるのが筋だろうが出来なかった
ふぉいがそう言うから彼女ちゃんのベッドの近くに行って囲んだ
俺は精一杯変顔をした
俺は早く飲みに行こ、そう呟いた
俺、ダイエット頑張るから…そう伝えた
俺は不憫な彼女に涙が止まらなかった
泣かないって決めてるのに涙が零れる
そう言うふぉいだがあからさまに顔色は良くなかった
ガラッ
2人は帰って行った
でも変わらない病室の静けさ
そう言いふぉいは部屋を一旦出た
彼女ちゃんは相変わらず何も反応してくれなかった
俺らは2人で手を握った
ギュウッ
ガラッ
俺はそばに近寄って手を握った
ギュウッ
俺はあの日の後悔を思い出してまた涙が溢れた
俺は彼女の手を握り夜があけるまで声を掛け続けた
銀太と脇も寝ることなく
俺ももう徹夜二日目
本当なら寝るだろうが俺は寝ない
彼女が起きるとき迎えてあげなければならないから
俺は手を握り声を掛けた
でも今日も目を覚ますことはなかった
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。