第68話
みんなで旅行に行こう③
私は先にお風呂に入った
備え付けの露天風呂
すごく広いわけではないが、2人で十分足は伸ばせる
私はお風呂の綺麗さに驚いた
ちょっと申し訳なくなったが折角の好意、存分に楽しもうと思った
ザパッ
私は体と頭を洗い、温泉に入った
熱々のお湯が体に染み渡る
あったまっているとガラッとドアが開いた
パチンッと手を合わせあざとくお願いしてくる絃歩くんは確信犯だ
私も上がって絃歩くんの元に行った
絃歩くんが座って私も泡の準備
そう言って私は背中から洗った
ゴシゴシゴシゴシ
ゴシゴシ
残りの部分を全部洗った
ザパッ
まぁ、まともに会話はできるから大丈夫だろう
そう言い残し湯船に浸かった
ここから見える絃歩くんの後ろ姿
細いけど程よい筋肉が付いていて
思わず見とれてしまった
そう言って私は恥ずかしくなってそっぽ向いた
そう絃歩くんは言うと洗い終わったのか湯船に入ってきた
ザバッ
さっきのことが恥ずかしくて前を向けなかった
ギュウッ
…
謎の沈黙が流れる
チュウッ…
絃歩くんは首に吸い付いてきた
しばらく浸かってライブの思い出話とかしながら過ごした
私たちは体を拭いて上がった