俺は社長に言われ一度家に戻った
ガチャ
いつもなら彼女がおかえりと返してくれる
でもその声は返って来なかった
分かっているのに認められない現実
涙がまた出そうになったが俺はグッとこらえ彼女の部屋に向かった
ガチャ
入ると目に入る綺麗な部屋
俺は彼女の服や生活必需品などを集めた
俺はカバンの中に詰めれるだけ必要な物を入れた
俺は何がいるのかよく分からない
女の子は難しい
俺はあと何がいるのか、周りを見て考えた
そのとき
あるものが目に入ってきた
そこには俺との写真が飾ってあった
そこには俺のライブの写真があった
俺のピン
こんな写真まで持ってると思うとちょっと恥ずかしくもなった
写真を見ていると机の上の1冊のノートが目に止まった
俺は手に取った
そこには『Daily』と書いてあった
手に取ったノートを見て悩んだ
でも中身が気になった
俺は中身を見てみたいと思ってノートを開いた
そこにはきれいな字で毎日日記がつづられていた
今日、彼氏が出来た。松本絃歩くんっていう人。彼は芸能人なのかな?すごくかっこいい
初めてお仕事に着いて行った。YouTubeやってるアーティストらしい。
今日は一緒にご飯を作った。絃歩はきゅうりを切ってくれたけど全部繋がってた笑
初めてエッチした。絃歩くんはすごく優しくしてくれた。嬉しかった。
今日は誕生日デートをした。絃歩くんがニコニコしてて嬉しそうで私も嬉しかった。お誕生日おめでとう。
手を切ってしまった。絃歩くんはしょぼんってしてたけど私の不注意だし、悲しまないで。
最近、後を付けられてる気がする。怖い。でも自分で解決しなきゃ
絃歩くんに相談してみようかな。でも毎日忙しそうなのに悪いよね…、私がしっかりしなきゃ
俺は言葉を失った
最後の方はほとんど不安な文章がつづられていた
なぜここまで追い詰めていたのに気づかなかったのか
俺は彼女に申し訳なくなってその場にしゃがみこんだ
俺が動けなくなっているとLINEの通知が鳴った
俺ははっとした、俺が強くならないとダメだと気付かされた
俺は彼女の荷物を持って病室に向かった
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。