第92話

彼女からの告白③
1,474
2020/03/21 02:03
私は部屋に入った途端涙が溢れてきた
あなた
あなた
グスッ…ヒック…
謎の足音、誰が付いてきているかも分からない
絃歩くんは忙しいから相談は出来ない
辛い気持ちが溢れて止まらなかった
あなた
あなた
…っ、怖いよ…っ
DJふぉい
DJふぉい
…どしたの…
急に声がして振り返ると絃歩くんがいた
あなた
あなた
あっ…絃歩くん…っ
DJふぉい
DJふぉい
なんで泣いてるの?
あなた
あなた
いっ、いや…
DJふぉい
DJふぉい
なんか隠してるでしょ?話して…?
あなた
あなた
あなた
あなた
ヒック…ヒック
DJふぉい
DJふぉい
ん…ほら、おいで?
俺はギュウッと抱きしめて背中を撫でた
あなた
あなた
グスッ…グスッ…ヒック
DJふぉい
DJふぉい
ほら、深呼吸しよ
俺は呼吸が乱れた彼女の背中を撫で落ち着かせた













DJふぉい
DJふぉい
よし…こっちに行こっか
一応置いてあるベッド、そこに座らせた
あなた
あなた
DJふぉい
DJふぉい
なんで隠してるの?
あなた
あなた
DJふぉい
DJふぉい
んー、じゃあこーしよっか
俺は彼女を横抱きにして包み込んだ
DJふぉい
DJふぉい
話してみて…?俺聞くよ?
すると彼女はポツポツと話し始めた
あなた
あなた
…最近ねっ
あなた
あなた
誰かに後を付けられてる気がするの…
DJふぉい
DJふぉい
えっ…
あなた
あなた
かれこれ1週間くらい前からだけど…
DJふぉい
DJふぉい
なんで…っ、早く言わなかったの…
あなた
あなた
だって…、絃歩くん忙しいから…
あなた
あなた
言ったら迷惑になると思って…
DJふぉい
DJふぉい
俺は二人の時間を作るとか言いながら仕事に集中しすぎて彼女の変化に気づいてなかった
細くなった手首、活気のない顔色
もしかしたら俺が追い詰めてたのか…
俺は壊れそうな彼女をそっと抱きしめた
あなた
あなた
…っ、絃歩くん…?
DJふぉい
DJふぉい
ごめん…ごめんっ
あなた
あなた
なんでっ…?
DJふぉい
DJふぉい
俺、気づいてあげられなかった
DJふぉい
DJふぉい
怖かったよね、一人でよく頑張ったね
あなた
あなた
…っ、怖かったよぉ…っ
あなた
あなた
うわぁぁぁぁん…!
DJふぉい
DJふぉい
よしよし、俺がもっと早く気づいていれば…
あなた
あなた
ヒック…ヒック…
DJふぉい
DJふぉい
ごめんね…怖かったね…
俺はしばらく彼女を抱きしめて静かにいた













DJふぉい
DJふぉい
ん…落ち着いた?
あなた
あなた
うんっ…
DJふぉい
DJふぉい
これからはなんでも言ってね…、気を遣わなくていいから
DJふぉい
DJふぉい
仕事よりも大事なんだから
あなた
あなた
ありがとう…っ
DJふぉい
DJふぉい
ん、あと
あなた
あなた
DJふぉい
DJふぉい
これからは一人で歩かない、誰かと買い物とかは行くこと
DJふぉい
DJふぉい
襲われたら怖いから…
あなた
あなた
うん…分かった
DJふぉい
DJふぉい
俺が忙しい時は他の人でもいいから
あなた
あなた
うんっ…
DJふぉい
DJふぉい
みんなにこの話してもいいかな…?
あなた
あなた
大丈夫…
DJふぉい
DJふぉい
ん、じゃあ行こっか
俺は彼女のこの話をするためみんなの元に向かった

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