第127話
まるくんとドッキリ大作戦②
時計を見ると作業し始めてから3時間が経っていた
俺はコーラを取りに行くために部屋を出た
リビングに近づくと聞こえた
ドサッ
何かの倒れる音
俺は気になって急いでドアを開けた
ガチャ
そこにはありえない光景が広がっていた
目の前にはソファーに押し倒して彼女に馬乗りになる、まる
俺は言葉を失った
先日プロポーズしたばっかりなのにあっさり裏切られるって思ってもいなかった
自分でも分かる
自分の顔が相当怒りに満ちていることが
でも許せなかった
この怒りはどこに対するものなのか
分からないが渦巻く黒い感情が湧き出ていた
言いたくないのに溢れてきた
彼女からは涙が溢れている
でも感情が絡まっている自分には彼女を気にかける余裕なんか無かった
彼女の声が聞こえる
バタンッ…!
絃歩くんは大きな音をたてて部屋を出ていった
俺は言い残し、ふぉいの部屋に向かった
ガチャ
部屋はシーンとしていた
部屋を見渡したがふぉいはいなかった
俺は焦って玄関に走った
ダッダッダッダッ
そこにふぉいの靴は無かった
俺は確信した
出ていってしまったのだと
俺はすぐに彼女ちゃんの元に向かった
ガチャ
俺は彼女ちゃんに上着を着せて事務所を出た
ガチャ
俺たちは事務所の周りの道や店の中を探して回った
あまり時間も経っていないから遠くには行ってないはず
あたりは段々日が落ちてきた
私はまるくんと約束をすると公園の方に向かった
あたりは段々と日が落ちてきて暗くなっている
必死に周りを見渡して探した
しばらく歩くと見える公園
夕方で子供達はいなかった
踏み入れる足
当たりを見渡して探した
すると向こうのベンチに見える一人の人影
私は、ハッとして駆け寄った