俺は感情的になって、つい飛び出してしまった
飛び出したけど行くあてはない
俺はフラフラと道をさまよった
夕暮れ時、子供たちはそれぞれ家に帰る
目の前には公園があった
俺は足を進め公園に向かった
目の前に広がる遊具
俺は行くあてもなくフラフラと歩いた
目の前にあるベンチ
俺はドカッと腰掛けた
思わずため息が出る
あの状況を未だに理解できない
目から一筋の涙が零れる
愛していた彼女にあんなふうに裏切られると思ってもみなかった
俺は左手の薬指に手を掛けた
スッ…
俺は投げ捨てようかとした
でも出来なかった
まだ心のどこかで彼女を愛していた
不安になって涙が溜まる
俺が口を開けずにいたらその子は俺の頭を撫でてくれた
そういうと、男の子は走って帰って行った
俺はふと自分の心に尋ねた
でも答えはひとつ
俺は外した指輪を左手の薬指に付け直した
俺は俯いていると遠くから足音が聞こえた
ザッザッザッザッ
彼女は俺を見ると走って胸に飛び込んできた
ギュウッ…!
俺は思ってもないことを言ってしまった
ハッとなり彼女を傷つけたかもと思ったが予想外の返事が返ってきた
俺は強く抱きしめた
心が離れないように
俺はしばらく抱きしめた
あたりはもう暗い、周りには人がいなかった
俺は後頭部に手を回し口付けをした
軽いキスから段々と求め合うように
深くキスをした
絡まり合う舌に快感を感じ、俺も抑えが効かなくなってきた
普段自分から言って来ない彼女
初めて自分から『抱いて欲しい』って言ってくれた
俺は耳元で呟いた
俺は彼女から離れ手を繋いだ
俺たちはまると話をするために事務所に向かった
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!