ライブからかれこれ月日は経ち、明日はいよいよ沖縄へ出発の日になった
そう、彼らは仕事があって行けれない
俺たちは事務所を後にした
彼女はルンルンで向かった
俺もそれを追いかけるように走った
ウィーン
そう言いスタスタと行く彼女
ギュッ
俺たちは日焼け止めを売ってるコーナーに行った
俺は彼女に押され日焼け止めを買った
そう言い2人で服を選びに向かった
こっちはまだ肌寒いが、沖縄はもう海開きしている
半袖、半ズボンにしようかな
指さした先にはいかにも南国って感じの店だった
彼女は俺の手を引っ張って走った
楽しいのか、はしゃぐ彼女が愛らしくて走るなんて楽なことだった
俺は服を選びに少し離れた所に行った
彼女は帽子を悩んでいるみたいだ
彼女が自分のを選んでいるのをよそに俺は服を悩んだ
一方私は…
差し出されたのは麦わらのカンカン帽だった
私は鏡の前で被ってみた
私は絃歩くんの元に向かった
私は被って、クルクルっと回って見せた
俺たちはオソロに出来る服を探した
オソロって難しい…メンズとレディースだと系統が違うし
するとある服が目に止まった
2人とも同じものを見ていた
それは半袖の前ボタン開襟シャツに、半ズボンのラフなやつだった
柄も南国風で可愛い
私たちは試着室に案内された
お互いに試着室に入って着替えた
しばらくして
シャーッ
お互いに出てみた
私たちはまた着替えてレジに向かった
俺たちはお礼を言い、店を後にした
俺たちはサングラスを買いに行って、家に帰った
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。