夕食を食べ終えたところで、、
渡されたのは、2つのマグカップ。
1つはリボンを付けている魚。
もう1つはネクタイを付けている魚。の絵柄だ。
選んだのが、雅紀くんだと一目で分かるもの。
なんと問題発言 。
開き直るようにそう言って、
ドアを閉められてしまった。
この状況に困惑していない智くんには驚いたが、
何も変わっていない空気に安心した。
助っ席に乗るも、何もすることがないので話しかけようと隣を見る。
目に映りこんだのは、黙って車を運転する智くんだった。
普段は穏やかだけど、たまに見せるギャップにいちいち反応してしまう。
どうしたら、この沼から抜け出せるんだろう。
どうしたら 。そう、考えている間も智くんを思う気持ちはしつこく消えない。
その気持ちを消したくて。
消さないといけない。と思って、
私は沈黙を破った。
その一言に、胸が痛むのが分かった。
知ってた。…知ってたんだよ。
何れ、智くんにも大事な人。
守りたい人ができるってこと。
ずっと逃げてきた。
それを考えることが怖くて。
でも、そんなこと、言えるはずがない。
私の役目は無理にでも笑って、
智くんの幸せを願うことだから。
そう言う智くんの手は震えていて、すごく切ない顔をしていた。
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いやぁ、、あなたさん…
いい人すぎじゃないですかっヽ༼;´༎ຶ ༎ຶ༽ ノ
どんな展開になるのでしょうか、
読んで下さり、ありがとうございました。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。