いい匂いがする…
そして暖かい…
毛布がかかっているようだ。
そう言って私はおじいちゃんに抱きつく。
暖かくて、とても安心する。
そう言って、おじいちゃんはいつものように
包み込んでくれない。
そう言った瞬間、私は絶望した。
おじいちゃんがここに居るわけがない。
そう、抱きついた相手は智くんだったのだ。
なぜ謝ったのか分からなかったけど、
気づいたら私は智くんの腕の中にいた。
私の心臓の音は、きっと聞こえている。
そう考えると余計に脈が上がっていく気がした。
1分くらい経ったけど、いつまでやるのか
分からなくて気まずい雰囲気になってしまった。
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私は智くんから逃げるようにトイレに閉じこもった。
そう考え、私はすぐにリビングに戻った。
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あなたちゃんは智くんをどう思ってるのでしょうか…
あ、どう思ってるんですか?
(失礼しました。)
読んでくださり、ありがとうございました!
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。