…私は、正直行きたいとは思わない。
…そっか、じゃあ、この事は上に…
けど…
?
…呪霊で困ってる人がいるなら、助ける。
それが呪術師のやるべき事だから。
“呪いは呪いでしか祓えない”
誰かが祓わない限り永遠に奴らは増え続ける。
そうすれば呪いの被害はさらに増える。
それをほっといたままにするのは、呪術師失格だと思うから。
…それに、呪いが増え続ける理由も何となく見当がついてる。
…
それに、もし私が行かないって言ったらまた上層部が訳の分からない事しでかすでしょ?
出来る限りそれは避けたいし、悠仁たちを巻き込みたく無い。
それに特級以上の呪霊が出た場合、対応できるのは私か兄さんだけ。
でも兄さんは忙しい。
だったら行けるのは私しかいないでしょ?
できる限りでもいい。
助けられるだけの命は救いたい。
手の届く範囲だけでも助かる命は、たくさんあるはずだから。
もう誰にも悲しい思いや辛い思いを、して欲しくないから。
…私は、恵や悠仁みたいな救い方は出来ないけど…自分なりの、自分にしか出来ない救い方があると思うから。
私は、自分の良心に従うつもり。
それが私の戦い方だから。
それに…
私は自分の手を見る。
授かるはずのない個性も、持ってしまったから。
正直この個性が自分にとって、どんなことをもたらすのかは分からない。
けど、もしこの力が使いこなせるようになったらって思ったら、丁度良いのかもなって思えてきて…
ヒーローはこの個性を使って助けるんでしょ?
だったら、使いこなせるようになりたい。
別にヒーローになりたいって訳では無いけど…
でも、使いこなせる様になったら守る範囲も増えるし、戦いも有利に進められる。
個性も術式と同じ。
誰かを傷つけるためにある力じゃない。
大切な人を守るためにある力だから。
だから、私は大切な人を守るために使うよ。
あんな奴みたいに、誰かを傷つけるために使うんじゃなくて、守るために使いたい。
それに…使いこなせたらカッコいいじゃん?
呪力と個性を両方使って戦えるんだよ?
それってさ、超カッコいいじゃん?
だから…行くよ、雄英に。
雄英に行って、ちゃんと守ってくるよ。
ちゃんと守って、助ける。
個性のことも、しっかり向き合ってくるよ。
ちゃんと向き合って考えてくる。
両方出来てこそ、五条あなた…でしょ?
クックックッ…
何よ?気持ち悪い。
いや、あなたがそこまで考えてたなんて思っても居なかったからね。
正直ちょっとあなたの事侮ってた。
でも、その様子なら心配要らないね。
任務は1週間後だよ。
あ、それと丁度その日、僕も向こうのヒーローたちと話があるから一緒に行くよ。
了解。
くれぐれも変なこと言わないでよ。
はいはい。
じゃあ準備ちゃんとしといてね?
分かってるってば…ハァ
あなた。
?どうしたの、悠仁?
気をつけてな!
無理すんなよ!
…うん、ありがとう悠仁。
でもまだ行かないけどね笑笑
いいじゃん!
一足早い見送りって事で!
うわ、なんか酷くない?それ。
えっ、そう?
あなた!
気をつけてね!
なんか会ったら電話して!
すぐ駆けつけるから!
うん…だからなんで私は今すぐ行くみたいな事になってるのかな?
ただのノリだろ…
とは言え、本当に良かったのか?
…うん、もう決めた事だから。
やるんだったらしっかり覚悟持ってやんないとね!
…そうか。
あんまり無理はするなよ。
五条先生もあなたもそうだが、最強の人間である前に、お前もひとりの人間なんだから。
…!
恵がそんな事言うなんて、珍しいね…?
なんかあった?
俺はお前のことを心配して言っただけだ。
…!フフフッ
何笑ってんだよ!?
ううん、何でもない!
(ありがとう…恵。)
いいねして作者を応援しましょう!
この小説を読んだ方は、こちらの小説も読んでいます
- 青春・学園
呪術師、雄英生徒になる。
呪術廻戦とヒーローアカデミアのクロスオーバーです!! イケメンは全員私の結婚相手です♡
favorite 41,617grade 2,984update 4日前 - ノンジャンル
失敗作少女
冷炎を恨んだ
favorite 165,250grade 11,687update 2024/04/17 - 青春・学園
ぶりっ子のフリっておもろくね?
『及川さぁぁん♡かっこいいですぅ♡』 (女にキャーキャー言われてっからって調子こいてんじゃねぇぞゴラ!) 『キャー!岩泉先輩ナイスキー♡』 (うぉぉ!!今のすげぇ!!) 『国見くんサボっちゃ、めっ!だよ!』 (センター分けの癖にサボんな) この小説の参考等は受け付けておりません。ご了承ください
favorite 309,465grade 16,038update 2024/03/30 - ノンジャンル
五 条 溺 愛 の 妹 ,
五条悟待望のたった一人の溺愛 の妹,護衛に行きます__ ※パクリでも参考作品でもありません、その様なコメントはお控え願います。
favorite 96,764grade 9,925update 2024/04/18 - ファンタジー
迎えを待ってたら疑われました。
「お酒は好き?」 『それなりには。』 「黒がお好きなんですか?」 『まあ…仕方なく着てるって感じですね。』 「(怪しい…)」 何で??? __________________ 新作総合ランキング 最高2位 新作ファンタジーランキング 最高1位 デイリーファンタジーランキング 最高1位
favorite 210,541grade 9,558update 2024/04/17
コンテスト受賞作品
もっと見るONE N’ ONLYオーディオドラマ原案コラボコンテスト
公式TikTokの注目動画
もっと見るチャレンジ小説
もっと見る- 青春・学園
嘘だけついていればいい
人見知りなんです、私。 本音を人に言ったら 嫌われるんじゃないかって不安で、。 そんな時…………。
- 恋愛
僕とあの子、あの子と僕
難病を患った2人の恋 叶うか叶わないかあなたはどっちだと思いますか?
- ミステリー
最後の審判
同窓会をきっかけに、小学五年生の頃の記憶が蘇る。…記憶の中の自分達は、神と契約してこの地にとどまる怨霊を祓っていた。なぜ突然記憶が蘇ったのか。自分達には何ができるか。謎は、紐を解くように簡単ではないのである。 ミステリー、ホラー、コメディ、トラジティ。要素は様々。あなたはどう見る? 表紙、その他イラストは私 (チャプターの数を数えています) 第一章 6年越しのプロローグ 始発 一話 不穏な同窓会 二〜十五話 記憶共有 十六〜 黒い影編 十九話〜二十八話 ロンドン橋の少女編 三十一話〜
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。