⚠️このお話は、81話の「怒り」の続きです!
まだ見てないという方は、そちらから見ることをオススメします!それでは、本編をどうぞ!
ハァ…ハァ…
五条先生…一体…どこ行ったんだ!?
まさか…もうあなたの所まで行ったのか…?
ドンッ!
!?グッ!
!?ごめん!ちゃんと前見てなかったから…
怪我はない!?
ッテテ…はい、大丈夫です。
こちらこそ、ぶつかってすみませんでした…って、五条先生!?
…って、なんだ恵か…
ごめんね、急いでたんでしょ?
怪我はない?
大丈夫です。
なら良かった。
で、急ぎの用事あるんじゃないの?
あ、それはもう大丈夫です。
俺の用事は五条先生に会うことだったので。
…僕に用事?
はい。…さっきは、五条先生の気持ちも考えずに起こってしまって、すみませんでした。ペコリ
…ううん、僕の方こそごめんね。
恵の言葉でようやく目が覚めたよ。
自分がやった事の重大さにようやく気が付いた。気づかせてくれて、ありがとう。
…五条先生。
一体…あなたに何て言ったんですか。
…『必要ない』って、言っちゃったんだ。
!?
…本当はこんな事言うつもりはなかったんだ。
もっと違うことを言うつもりだったのに、気づけばそんな事を言ってた。
あなたを傷つけて、苦しめた。
今もずっとあなたは一人ぼっちで。
ずっと謝らないとって思ってたのに、日が経つにつれてどんどん後悔だけが残っていって。
気づいてたはずなのに、見て見ぬ振りしてあなたを傷つけて…
こんなの、あなたの兄失格だよね。
…あなたも、僕を置いてどこかにいっちゃうような気がするんだ…。
ねぇ恵…僕はどうするべきギュッ…?
気づけば俺は…
…
…恵?
五条先生を抱きしめていた。
…もう、分かりましたから。
…えっ?
(ほんとこの兄妹は…)
どこまで同じなんだ…。
…ごめん、なんて言ったの?
…なんでもないですよ。こっちの話です。
それよりも…
?
…たとえ、アンタが一人なったとしても俺は、絶対アンタの側から離れませんから。
何があっても。これだけは約束させてください。
!?
俺は…アンタを救いたい。
禪院家に売られるはずだった俺を、アンタが助けてくれた。
アンタが…俺をここまで導いてくれた。
俺は、アンタに恩返しをしたい。
今までずっと助けてもらった分、恩返しをさせて欲しい。それに…
辛かったり、苦しかったら誰かを頼ってもいいんですよ。あなただって人間なんですから。……最強なんかじゃない。一人の人間なんですから。
!?
気づけば、無意識に口を開いていた。ゆっくりと俺を見る五条先生。その目にはいつものような鋭さはなく、どこか……寂しい光を放っていた。
思えば、俺は五条先生のことをなにも知りません。こんな姿も初めて見たし、過去の五条先生に何があったのかも知りません。アンタは俺やあなたが幼い頃から一緒にいたのに,今まで気づいてこれなかった。いつも笑って、優しく見守ってくれていた。アンタに、"苦しい"なんて感情、ないんだと思ってた。(どうして気づかなかったんだ?どうして…)だから…(だからこそ…)
俺は…本当のアンタを知りたい。
あなたの兄でもなく、俺たちの先生でもない…なんの肩書きもない、『五条悟』を。俺が…アンタを照らす光になりたい。
それじゃあ…ダメですか?
!?
…そっか。恵は…そんな風に思っててくれたんだね。
言っておきますけど、冗談なんかじゃありませんから。
…うん。僕もそこまでバカじゃないからわかるよ。
…恵、強くなってよ。
僕に置いていかれないくらい。
…それくらい分かってます。
いつかアンタを超えられるように、ずっとアンタのこと…追いかけ続けますから。
…そっか。
…必ずあなたを助けてください。
俺じゃそれはできない。
ずっと一緒にいて、お互いが分かり合ってるアンタらじゃないと無理だから。
俺と五条先生の約束ですよ?
必ず助けてくださいね。
約束破ったら…承知しませんから。
うん、分かってる。
恵との約束は絶対に果たすよ。
五条先生!
?
…頑張ってくださいね。
俺はこれくらいの言葉をかけることしか出来ませんけど、ずっと…待ってますから。
アンタとが一緒にここに帰ってくること。
!うん。ありがとう恵。
…行ってきます。タッタッタ
…あなた。必ず…帰ってこいよ。
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