第6話

個性

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2021/05/23 21:30

虎杖悠仁

…ごめん。

五条あなた

…？どうして？

虎杖悠仁

あなたにそんな過去があったんて、全然知らなかったから…

釘崎野薔薇

思えばうちら、全然あなたの事知らなかった。なのに、デリカシーのない事言ってごめん…！

五条あなた

…全然気にしないで！
言ってなかった私が悪いから…！

五条あなた

それより兄さん。
任務引き受けたんでしょ？
なんて上に言われたの？

五条悟

いや、まだ完全に引き受けたわけじゃないんだ。

五条あなた

？どういう事？

五条悟

今回は珍しく上が1週間の猶予を与えてきたんだ。それだったら、ゆっくり決めても良いんじゃないかって思ってね。
それにあなたの気持ちも知りたかったし。

釘崎野薔薇

…ねえ、その依頼ウチらでやったらダメな理由でもあんの？

五条悟

ん〜…いけなくは無いだろうけど…
辞めといた方が良いと思うよ。

釘崎野薔薇

はぁ！？なんでよ！

伏黒恵

…俺らには個性が無いから。
そうですよね、五条先生？

五条悟

恵、大正解！

虎杖悠仁

？なんで個性が無いとダメなの？

五条悟

その方が都合が良いからだよ。

虎杖悠仁

？なんで？

五条悟

雄英高校ヒーロー科は、その名の通りヒーローを輩出する学校だ。
ヒーローって事は個性を持って学校に入学するでしょ？
僕たちは個性を持っていない。
個性が無いことがバレたら、後々面倒になるでしょ？
だからと言って、僕達のことを話しても理解してもらうことすら難しい。
だから、あなたが1番適任なんだ。

五条悟

幸いあなたはこの中で唯一個性を持ってる。
あなたは個性を持っているから、万が一何かあっても誤魔化しが効く。
それに、個性を持って入った方が色々と都合がいいし、あなたの個性を伸ばすのにも充分だと、僕は思うんだけど…あなたの気持ちを僕は知りたいな。
嫌なら嫌って言って良いんだよ？
その時は僕がどうにかするから。