心地の良い日差しがカーテンの隙間から差し込んで、
その眩しさに目を覚ます。
こんなに眠ったのはいつぶりだろうか。
最近は仕事が忙しくて、ろくに眠れない日が続いていたから久々にいい睡眠がとれた。
隣の彼は、まだぐっすりと眠っている。
静かに寝息をたてて眠る彼は、恋人のウォヌ。
お付き合いを始めて2年が経って、同棲を始めてそろそろ2ヶ月が経とうとしている。
忙しかったせいで、ベッドに入る時間もばらばらだったから、本当にすれ違いの生活だった。
だけどもう、そんなすれ違い生活もおさらば。
昨日ようやく、抱えていた大きな仕事が一段落つき、お休みを貰えたのだ。そして、偶然にもウォヌもお休み。
眠っているウォヌの髪を、ゆっくりと撫でる。
やっぱりこの人が好きだなぁ。
口下手な私は面と向かって愛を囁くことは出来ないけど凄く、愛しい。
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!