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第5話

・.。*2・.。*
 例の「授業がない日に宿題をしに行こう」キャンペーン1週目。まぁ、言われてすぐだし、ちゃんと行かなきゃね?

「こんばんはー」

 部活が終わってから来てるから、今は大体7時ぐらい。

「お、浜野。ちゃんと来たのか。偉いなぁ!!」
山根先生が近付いてきた。
「そりゃぁ初回ですからね。多分すぐ飽きて来なくなりますよ」
「へぇ。来なかったら家に電話するけど」
「は!?えっ、うそうそちゃんと飽きずに来ます!」
「ていうかな、家でちゃんと宿題やってくるなら来なくたって言い訳だからな?その辺忘れるんじゃないぞ」
「あー、確かに」
 んじゃ、とっとと終わらせて帰りますか。
 ___10分後。
 だめだ。全然分からない。自分が板書したところを見つつ解いてみたけど、3問目にしてこの状況...。

「せんせぇ...」
「どうした??」
「わかんないです...」
「は!?お前まだ来て10分だぞ!?」
「はい...」
「もう分かんないのか!?」
「はい...」
「授業ノートは?」
「見ながらやりました」
「で、何問目が分からないの?」
「3問目...」
「はぁ!?」
「...」
 はぁ...と先生が頭を抱える。
「さすがにお前がこんなに分かってないとは思わなかったぞ...」
「私だって思ってなかったですよ...」
「はぁ...どこが分からないんだ」
「...全部」
「は!?」
「じょ、冗談です!ここのこれが意味わかんなくて...」
「あーこれはな...」
 私がノートの板書のところを指さしてこれが分からないと言うと、先生は丁寧に教えてくれた。
「...だから、答えはこれになる。」
「ほー、なるほど!!授業中もなんでこうなんのかなーって思ってたんですよね。」
「はぁ!?お前それは授業終わりに聞きに来いよ!?」
「だって先生に質問してる子いたから...」
「あー、まぁな。...気づいてやれなくて、すまなかった。」
「え?」
「いや、なんでもない。」
 あれ、今何かボソッと呟いた気がしたんだけど...。
「とりあえずお前な、説明すればすぐ理解できてるんだからちゃんと話を聞け。あと俺も授業中にお前のこと意識するようにするから。な?」
「はい。」
「じゃ、これやってこい。んで、分からなくなったらまた聞きにおいで。」
「はーい。」

 ありがとうございます、と礼を言って、自習室に戻る。自分がどれぐらい勉強できてないかを身に持って感じたと共に、やっぱりいい先生だなぁと思った。

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れん。
れん。
まったり書いていこうかなと思います。 よければ読んでいただけると嬉しいです。
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