重岡side
この後みんなシェアハウスに帰って、それぞれの部屋に行った。
俺は、リビングで1人暗闇の中座ってる。
俺も寝ないとやな。
そう思いながらもスマホに入っている写真を見始めた。
そこには、タピオカ美味しそうに飲む神ちゃん。
ライブ終わったあとの神ちゃん。
変顔の神ちゃん。
色々な神ちゃんの写真があった。
懐かしいな。
実は俺、神ちゃんが死なないって思ってるけど、心の奥底ではほんとに大丈夫なのかなって思ってる。
いつも神ちゃんに泣きたい時泣けって言ってるけど、実際自分は泣けない。
昔は、ピアノが上手くいかなかったり、ダンスできなかったりすると、神ちゃんのところで泣いてた。
でもな?俺、泣く場所無くなったん。
しげは、強いなって言われてるけど実際そんなことない。
俺、あんな姿の神ちゃんみたらどうしたらええか分からへんよ...
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。