第25話

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2020/08/13 11:00



最近、ちょっと違和感があるんです。



?「~~~~~~」

龍「だから俺は分からんて」

?「やっぱ、ヤンキーっすね」

龍「風雅、お前なぁ」



そう愛しの愛しの風雅ちゃん。
最近ぐっと背が伸びて、声変わりもして…。



『風ちゃんが大人になってまう、』



お姉ちゃんはとっても寂しいんです。



_



『風ちゃん、髪セットしよー?』

風「おん、」



思春期、反抗期真っ只中だけど、わたしが呼ぶと、大人しくメイク台にやってくる風雅。



龍「なぁ、俺はー?」

『まずその寝癖アイロンで直しといて?』

風「寝癖ついたまま来るとか、無いっすわ」

龍「お前なァァ?!」

『耳キンキンするで叫ばないで?!』



相変わらず龍太くんとは不仲。笑
ほんまは仲ええんよ?ビジネス不仲なだけ。



風「ほんまに謎」

『なにが?』

風「あなたちゃんの彼氏が室くんアレって」

『何を今更。笑』



髪をセットしながら、風雅はわたしと龍太くんを見ながら首を傾げる。

この子が入所した時にはもう既に付き合ってるし、一緒にいることが当たり前なハズなんだけど。



風「室くんうるさいやん」

『そうやね』

風「でも一緒に居るやん」

『居るね』

風「謎やわ」



だんだんと風雅の口が尖っていく。
ほんま何、この子可愛すぎやねんけど!!!



_



『あんな龍太くんやけどね、告白したんはわたしなんよ』

風「ほんまに?」

『ほんまに』



驚く風雅を微笑ましく思いながら、ヘアセットは仕上げへ。



風「恋愛って分からんね」

『風ちゃんもいつか、誰かを好きになって、この人を大事にしたいって思える日が来るよ』

風「大事かぁ…」



風雅の肩をポンと叩いて完成の合図。



龍「あー、なんで今日こんな直らんの?!」



別なメイク台では寝癖に苦戦する龍太くん。



風「あの人ほんまに大人なん?」

『疑うよねー、精神年齢幼すぎ』

風「ちょっとイジってくる」



そう言って、風雅は龍太くんの髪をぐしゃぐしゃにしに行きましたとさ。








龍「風雅、お前ほんまにやめやー!」




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