今日は龍太くんのお家に居るんですが…、
康「あー、龍太くん前行ってや!」
龍「お前のが装備ええのんあるやろ!」
居るんですよ、じーこも。
この2人、ずーっとずーっとゲームしとる。
晴れたら買い物行こーなんて言って、
朝から雨が降ってたから、
2人で映画とかドラマとか観ようと思ってたのに…。
めちゃくちゃつまらない。
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だからずーっと携帯とにらめっこ。
康「あー、そこやってば!」
龍「無理やろ、行けへんがな!」
いいですねー、お2人盛り上がってますねー。(棒)
そろそろお昼になるし…、ご飯作ろっかな。
龍太くんあんまり料理しないから、冷蔵庫ほとんど入ってないんだよね…買い物行ってこよ。
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大人3人分の昼食と、きっとじーこは夜まで居るだろうから夕食の材料、その他諸々買って帰宅。
ギャーギャー聞こえるから、
まだゲームやってるな、これ。
お昼は簡単にオムライスで済ませる。
龍「むっちゃええ匂い〜!」
『ゲームに集中しすぎやよ』
康「お腹減ったわ〜」
ご飯の匂いに気づいたのか、
2人ともキッチンにやってきた。
『出来たから、テーブル持ってって?』
龍「はいはーい」
ゲームのコントローラーを片付けて、
お昼ご飯の支度もようやく整った。
「「「いただきます!」」」
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康「んーま!たまごもええ感じ!」
龍「いつの間に買い物行ったん?」
『ゲームしてる最中やし、ほんまに気付かんかったんやね…』
何かな…わたしの存在感というか、
今日ここに来た意味ってなんなんやろう。
康「これ食べたら次のステージやろうや」
龍「せやな!その前に装備変えよっかな」
食事中もゲームの話ばかり。
『ねぇ…わたし帰ってもええ?』
龍「なんでぇ?!」
『ずーっとゲームばっかりやん、』
龍「もうしない!」
康「今ええ所やのに?!」
龍「う、それもそうやんな」
ほら、じーこのが甘え上手やし、
こうやって負けちゃうんよ…。
『じーこばっかり、ずるい』
康「俺の龍太くんやもん、な♡」
『わたし、龍太くんの彼女やもん…』
何か、わたしばっかり好きみたいやん…。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!